地獄のヒーロー「スポーン」R指定映画化!来年2月に撮影開始!
人気アメコミ「スポーン」を原作者トッド・マクファーレンが自ら映画化する新作『スポーン(原題) / Spawn』の撮影が来年2月にも開始され、マクファーレンいわく、「ダークでR指定」になるとのこと。Deadlineが報じた。
1997年にも映画化されたことがある「スポーン」。そのストーリーは、任務中に殺害され、地獄へ堕ちたCIAの特殊工作員アル・シモンズが、最愛の妻に会いたい一心で、地獄の王マレボルギアとある契約を結び、地獄の軍団構成員“ヘルスポーン”になる……というもの。
本作が映画監督デビュー作になるマクファーレンは、クリスマス後から本作の撮影準備に取り掛かり、2月には撮影を始めるとのこと。ダークな世界観で知られている原作コミックスだけに、マクファーレンは映画版についても「ダークになる」と宣言。それは近年大ヒットを飛ばしたR指定映画『デッドプール』とは比ではないそうで、「黒い水の中にサメを泳がせる。そのサメがやってきて、泳いでいた人々は死ぬ。サメはとんでもなく残忍なことをするだろう」と独特の表現で、いかに陰惨な作風になるかを語った。
マクファーレンは脚本・プロデューサーも務める気合いの入れようであり、初監督作への自信について「私は漫画を描くためではなく、ただ漫画を描き、賞を受賞しました。楽譜の読み方を知りませんが、グラミー賞を持っています(※)……(本作は)自分のお金を費やしてやっているわけだから、上手くいかなくても誰が気にするのでしょう。この映画は1,000万ドル(約11億円、1ドル110円計算)ほどの予算であり、(スタジオは)22歳のパンクの監督を連れてくるだけ。それなら、私自身がメガホンを取る年寄りのパンクになりたいと思った」とコメントした。
本作の製作に際し、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』『ヴィジット』などで知られるホラー界のヒットメイカー、ジェイソン・ブラムの製作会社ブラムハウス・プロダクションと契約を結んでいる。大手スタジオによるアメコミ映画が数多く製作されているこの時代に、原作者自らが全ての責任を担う形で製作される本作は、一体どのような作品に仕上がるのか。異色の原作コミックスでもあるだけに、期待が高まるばかり。(編集部・石神恵美子)
(※)マクファーレンは米バンドKornのミュージックビデオ「Freak On A Leash」を監督し、2000年にグラミー賞最優秀短編ミュージックビデオ賞を獲得している。