阿部サダヲ×吉岡里帆×三木聡監督のロックコメディー製作決定!マリリン・マンソンを参考に
阿部サダヲ、吉岡里帆、三木聡監督(「時効警察」シリーズ)がタッグを組んだ映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の製作が発表された。“声帯ドーピング”というタブーを犯したロックスター・シン(阿部)と声が小さすぎるストリートミュージシャン(吉岡)の出会いから始まるハイテンションロックコメディーで、シンのキャラクターを創り上げるにあたって参考にされたのは米歌手マリリン・マンソン。阿部は今まで見たことのないほど奇抜で衝撃的なメイク姿で、熱演・熱唱する。
シンは、4オクターブの音域と全ての人の心を打つ声量で、金も女も名声も手にしたロックスター。しかし、彼には誰にも言えない秘密が。それは、彼の歌声が“声帯ドーピング”というタブーを犯して作られたものだということ。長年にわたる“声帯ドーピング”の副作用で喉には限界が近づき、次第に声が出なくなる恐怖におびえるシンが出会ったのが、声が異様に小さく“歌声が聞こえない”という弱点を持つストリートミュージシャン・ふうかだった……。
バンド「グループ魂」のボーカルとして紅白歌合戦出場も果たした阿部について、三木監督は「今、まだ撮影の準備段階だけど、この役を演じられるのは阿部サダヲ氏の他には居ないと確信してる。演技面そしてロック的なアナーキー感、どこを取っても凄すぎる。阿部さんの歌を実際に聞いただけで、ぶっ飛びました」とコメント。そんな阿部に対峙するのが、テレビドラマ「カルテット」「ごめん、愛してる」の吉岡だ。三木監督は「とても華奢な感じだけどこのカオスに平然と飛び込める強さと驚くべき集中力。話をしていても、パッと憑依するみたいに映画に集中する感じは今まで会った事ないタイプ。変ちゃ変な人ですよね吉岡さんは」と評価している。
吉岡は映画・ドラマでは一度も披露したことのない歌声を劇中で聴かせるほか、ギターも絶賛特訓中。三木監督のオリジナル脚本について「台本を読み進めていくと、絶妙な掛け合いに笑いが込み上げ、予測出来ない展開にワクワクし、ラストシーンではじんわりと胸が熱くなりました!」と明かしている。『俺俺』『インスタント沼』など独自のコメディーセンスを持つ三木監督が、何かと息がつまる現代社会に歌と笑いで風穴を開けることになりそうだ。(編集部・市川遥)
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は2018年公開