巨影が出現した街を生き抜く一般市民になる!「巨影都市」が貫くコンセプト
人知を超越した巨大な影(巨影)がもたらす脅威からの脱出を描くSFサバイバル・アクションアドベンチャーゲーム「巨影都市」を手掛けたバンダイナムコエンターテインメントの塚中健介プロデューサーとグランゼーラの九条一馬ディレクターが、奇跡の出演実現の理由やコンセプトを語った。
ウルトラマン、エヴァンゲリオン、パトレイバー、ガメラ、ゴジラなど、人気作品の“巨影”たちの登場が話題の本作。これまでと異なる切り口の本作が実現した理由について、塚中は「主人公はあくまで普通の市民である、という特異なコンセプトを、版権元各社さまにご理解いただけたのが最も大きかったですね」と語る。
また九条も「ストーリーも『巨影都市』として独自のお話を貫き、各作品とまざることがないように気を使いました。むしろ、一市民から見た『あ、この視点から見たら、あのキャラはこう見えるんだ』という、映画やアニメとは違う部分が楽しみのひとつでもあると思います」と証言。
その一方で、「ただ、ゲームを作りに専念しているときは気にしていなかったんですが、広告展開がされるようになって、あらためて客観的に見たら、『ああ、(このキャラクターたちを)出せるんだ』と(笑)。作っている自分でもビックリしましたね」と笑顔。制作にあたって劇中に登場する以外にも多くの特撮作品を参考にしたといい、「中でもよく観たのが『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』。巨大な怪獣が街に来たらどれだけ怖いのか。この描写は研究しました」。
九条といえば、都市災害からの脱出を目指す人気ゲーム「絶体絶命都市」シリーズのクリエイターとして知られる存在。本作も、「スタッフは一緒なので、意識しなくても似ていった部分はあります」といい、巨影の戦いによって都市にもたらされる影響からいかにサバイバルするのかが重要なポイントとなる。塚中も「ただぼーっと登場する巨影に見とれているとプレイヤーがアウトになってしまう。そこにジレンマはありますが、現実ならばそうなるのは当たりまえなわけで、都市全体で起きている極限の状況にどう対応していくのか、これが一つのポイントです」と語った。
「絶体絶命都市」シリーズといえば、ここでそのセリフを? と思わず笑ってしまう “面白選択肢”でも知られているが、本作にも「それなりに入れています」という九条。「いつもふざけている感じに見られるんですけど、僕としては、『この場面ではこの選択肢を選びたいだろう』とわりと必然性があって考えているつもりなんですけどね」と苦笑していた。(編集部・入倉功一)
PlayStation(R)4用ソフト「巨影都市」は10月19日発売予定(価格:8,200円+税)