小林稔侍、76歳で映画初主演!キャリア55年の名優「信じられなかった」
55年ものキャリアを誇り、『冬の華』『鉄道員(ぽっぽや)』『武士の一分(いちぶん)』など数多くの映画に出演してきた名バイプレイヤーの小林稔侍が、76歳にして映画初主演を果たすことが明らかになった。小林は「夢というか、信じられなかった。今までも何回か話はあったけど立ち消えたりしてて、本当に自分が主演の映画を撮れるなんて思ってもいなかったんです」とオファーを受けた時の心境を語っている。
小林が初主演を果たすのは、長渕剛主演のテレビドラマ「家族ゲーム」「とんぼ」の脚本や、監督を務めた映画『英二』『蝉しぐれ』などで知られる黒土三男監督の新作『星めぐりの町』。東日本大震災で家族を失った少年が実直に生きる豆腐屋と運命的に出会い、自然に根差した自給自足の暮らしの中で心を再生させていくストーリーだ。
妻を早くに亡くして一人娘の志保と二人暮らしをしながら豆腐屋を営む主人公・島田勇作を演じた小林は、念願の映画初主演について「これも人との縁だと思っています。色んな縁が重なって、こうして夢を果たせて本当に嬉しいですし、黒土監督をはじめ、みなさんに感謝しています」とコメント。「本作品を観て、1人でも多くの方 に『人の縁の大切さ』や『生きることの素晴らしさ』を感じてもらえると嬉しいです」とメッセージを送っている。
今作には勇作と二人暮らしをする娘・志保として壇蜜、勇作が豆腐を卸している料理屋の女将として高島礼子が出演しているほか、平田満、六平直政、神戸浩といった実力派俳優たちが脇を固めている。家族を失った少年役はオーディションで選ばれたシンデレラボーイの荒井陽太。撮影は愛知県豊田市全域でロケが行われた。(編集部・海江田宗)
映画『星めぐりの町』は2018年1月27日より丸の内TOEIほか全国公開