アメリカ版ジェームズ・ボンド!「ジャック・ライアン」主演が明かす役作り
話題のAmazonドラマ「トム・クランシーズ・ジャック・ライアン(原題) / Tom Clancy’s Jack Ryan」について、ジョン・クラシンスキー、アビー・コーニッシュ、製作総指揮のカールトン・キューズとグレアム・ローランドが、10月7日(現地時間)ニューヨークのコミコンで語った。
全8話から成る第1シーズンでは、CIAの分析官としてキャリアをスタートさせたジャック・ライアン(ジョン)が、テロリストのコミュニケーションのパターンを追跡していくうちに、危険にさらされていく。
テレビシリーズ化のきっかけについて、製作総指揮を務めたカールトンは「僕はトム・クランシー作品の大ファンなんだ。だから、ジャック・ライアンシリーズのリブートをオファーされて飛びついたんだよ。僕らは典型的なアメリカのヒーローであるジャック・ライアンのような人物が、このような(テロリストなどの)不安定な世界の中で、相手(敵)に立ちはだかってくれたらと望んでいたし、そんなストーリーを描くのは、今がまさに最適だと感じたんだ」と語る。実際、同作では現代の世界情勢が反映されている。
ジャック・ライアンはアメリカ版のジェームズ・ボンドだという主演のジョンは「社会に変化をもたらすリアルな人々に関して興味があったから、CIAにも行ってみたんだ。CIAは何事も機密の社会で、襟を立てているようなイメージだったけど、実際にはごく普通だったね。でも人並み外れた才能を持った人たちであることは明確だったよ」と役作りを振り返った。
ヒロインのキャシーを演じたアビーは「キャシーの父親がホストのパーティーで、ジャックと初めて会うの。だから、ある意味、偶然に二人は出会うのよ。ジャックに声をかけられ、すぐに意気投合して、その後二人はデートすることになるわ。彼女は伝染病の医者で、伝染病を“脅威”と見なすCIAにとって、シリーズ後半では彼女の医者の設定が役に立っていくのよ」と説明した。
同じく製作総指揮を務めたグレアムは信ぴょう性が重要だと語る。「トム・クランシーの原作は、彼自身が多くのリサーチをしてきたことで、観客も(社会情勢が)的確な世界に誘われた気がするんだ。だから、その伝統を今作でも受け継がなければならないと僕とカールトンは思ったんだ」と話し、さまざまな分野で、コンサルタントを付けたことも明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)