『アウトレイジ』新作が首位!『ナラタージュ』2位デビュー
映画週末興行成績
北野武が監督・主演を務めるバイオレンスアクションシリーズの最新作『アウトレイジ 最終章』が、10日に興行通信社から発表された土日2日間(10月7日~8日)の全国映画動員ランキングで初登場ナンバーワンを獲得した。
全国287スクリーンで公開された同作の週末の動員は25万人、興行収入3億5,200万円を記録。北野監督がテレビを中心に積極的にプロモーションを敢行した影響もあったようで、前作の『アウトレイジ ビヨンド』(初週土日の動員20万6,614人、興収2億7,924万7,500円/全国225スクリーン公開/最終興収14億5,000万円)との興収比126%、前々作の映画『アウトレイジ』(初週土日の動員10万6,138人、興収1億4,530万9,000円/全国155スクリーン公開/最終興収7億5,000万円)との興収比242%となっており、右肩上がりの興収となっている。同作の客層の男女比は7対3となり、この手のバイオレンス作品としては女性層が多めとなっている。また、劇場には本シリーズをパッケージで知ったと思われる20代の若者層の姿も多かったという。
2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた島本理生による小説を松本潤、有村架純共演で実写映画化した『ナラタージュ』は動員15万3,385人、興収2億1,622万6,800円をあげ、2位に初登場。初日のアンケートによると、客層の男女比は5:95で女性が圧倒的。年齢別では19歳以下が21.3%、20代が20.1%、30代が9.1%、40代が24.8%、50代が21.8%、60代以上が2.9%と幅広い層を集客。レディースデイでの稼働が期待される。
先週7位スタートとなった『ドリーム』は作品評価も高く、今週は6位にワンランクアップ。7位の『ダンケルク』と8位の『三度目の殺人』はともに累計動員100万人を突破した。公開12週にしてベストテン圏内にとどまっている『怪盗グルーのミニオン大脱走』は累計動員615万人、興収72億円とその数字を伸ばしている。
今週末は『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』『アナベル 死霊人形の誕生』『弱虫ペダル Re:GENERATION』『リングサイド・ストーリー』『恋と嘘』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第三章 純愛篇』『劇場版 Fate / stay night [Heaven's Feel] 第一章「presage flower」』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2017年10月7日~8日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(初)『アウトレイジ 最終章』:1週目
2(初)『ナラタージュ』:1週目
3(1)『亜人』:2週目
4(2)『僕のワンダフル・ライフ』:2週目
5(3)『ナミヤ雑貨店の奇蹟』:3週目
6(7)『ドリーム』:2週目
7(4)『ダンケルク』:5週目
8(5)『三度目の殺人』:5週目
9(6)『あさひなぐ』:3週目
10(10)『怪盗グルーのミニオン大脱走』:12週目