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浅野忠信、三船さんのような役者に「三船敏郎賞」歓喜の受賞!京都国際映画祭開幕

「三船敏郎賞」発表に立ち会った木村大作、佐藤忠男、浅野忠信、奥山和由
「三船敏郎賞」発表に立ち会った木村大作、佐藤忠男、浅野忠信、奥山和由 - 京都国際映画祭

 俳優の浅野忠信が12日、京都の西本願寺で行われた京都国際映画祭2017のオープニングセレモニーに出席、尊敬する三船敏郎の名を冠した「三船敏郎賞」を受賞し、「最高です!」と喜びを爆発させた。

【画像】盛大なオープニング!京都国際映画祭

 日本映画発祥の地と呼ばれる京都で、「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに開催されている「京都国際映画祭」も今年で4回目。世界遺産・二条城で行われた昨年のオープニングセレモニーに続き、今年は世界遺産に指定される西本願寺の重要文化財である南能舞台にて実施。歴史の重みを感じさせる舞台の中で、晴れやかにオープニングの幕を開けた。

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 同映画祭では、戦後日本を代表とする大スター三船敏郎にちなみ、国際的な活躍を期待される俳優に「三船敏郎賞」を授与している。2015年の仲代達矢、2016年の阿部寛に続く受賞となったのが浅野忠信。「本当にありがとうございます!」と笑顔を見せた浅野は、「(俳優をやるうえで)心では葛藤がありまして。三船さんにはお会いしたことはないんですが、心の中で(こんな時、三船さんならどうするか)三船さんに尋ねたことがあります」と述懐。さらに「勝手な思いではありますが、それでいろいろな役を乗り越えてきたことがあったので、賞をいただけたことは本当にうれしいです。これからも役を楽しんで、三船さんのような役者になれたらと思っております。最高です!」と喜びを爆発させた。

 またこの日は、「日本映画の父」と呼ばれる京都の映画人・牧野省三の遺徳をしのび、日本映画の発展に寄与した後進の映画人を表彰する目的で1953年に創設された「牧野省三賞」も発表。今年は新藤兼人作品を多数手がけてきた新藤次郎プロデューサーを選出。プレゼンターは、牧野省三の孫で、俳優の津川雅彦が担当。「新藤次郎さんは、近代映画社で数々の名作にかかわった。そういうプロデューサーの功績により受賞していただくことになった。次郎ちゃん、賞をもらってくれてありがとう!」と祝福。「わたしの父も受賞させていただいた賞なので、ものすごく光栄です。牧野省三さんは独立プロの元祖という方だったと思います。牧野さんがいなければ、新藤兼人も独立プロで映画を作ろうという思いにかられなかったと思う。わたしも牧野省三賞の名を汚さないようにしていきたいと思います」と決意を語った。

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 そして今年の映画祭アンバサダーに選ばれたのは女優の岩下志麻。「アンバサダーにご指名をいただいて、光栄に思っております。わたしが初めて京都に来たのは小林正樹監督の『切腹』という映画でした。翌年に川端康成さん原作の『古都』という映画に出演し、京都が大好きになりました。そこから40代の後半に『極道の妻(おんな)たち』シリーズでたびたび京都にやってまいりました。京都のスタッフはプロフェッショナルですばらしい。これからも京都を軸にした映画作りで京都が発展していくことを期待しています」と期待を寄せた。(新井寿美男)

京都国際映画祭2017は10月15日まで京都府内各所にて開催中

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