「時をかける少女」幻の続編が舞台化!上白石萌歌、現役セーラー服で主演
作家・筒井康隆による青春SF小説の続編「続・時をかける少女」の舞台化が決定し、「キリン 午後の紅茶」のテレビCMで注目を浴びた女優の上白石萌歌が主演を務めることが明らかになった。
「続・時をかける少女」は、筒井の小説「時をかける少女」を1972年に実写化したNHKドラマ「タイムトラベラー」の続編として、脚本家・石山透が創作した「続タイムトラベラー」の書籍化。一時は幻として扱われた続編が、45年の時をかけて初の舞台化となる。
主演の上白石萌歌は、大ヒット映画『君の名は。』でヒロイン・三葉の声優を務め、歌手としても活動する上白石萌音の妹。2011年に「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞。映画『ハルチカ』『金メダル男』などに出演し、今年はミュージカル「魔女の宅急便」や舞台「星の王子様」に出演。「午後の紅茶」CMでは透き通るような歌声を披露して話題を呼んだ。
「続・時をかける少女」では、前作から月日が経ち、再び時空を超え、未来からきた青年に恋をする女子高生・芳山和子を演じる。現在、17歳の萌歌は「現役で制服が着られる最後の年に、この作品に出会えたことをとても嬉しく思います。高校生である今だけの自分の感性を頼りに、和子と共に思い切り駆け抜けたいと思います!」と意気込む。
脚本・演出は、劇団ヨーロッパ企画を主宰し、『夜は短し歩けよ乙女』『曲がれ!スプーン』など映画・ドラマの脚本や、テレビ・ラジオの企画構成も手掛ける上田誠。本作は萌歌にとって初のコメディー舞台となり、上田は「数年前、『時かけ』に『続』があると知ったときはひっくり返りそうになりました」というと「読むと、ラベンダーの香りを残して未来へと去っていったケン・ソゴルが、堂々とまた帰ってきて和子に迷惑をかけまくっていました。そしてまた記憶を消す消さない言っているという。それが夫婦漫才のようで、これをコメディーにできないかと思い立ちました」と語っている。(編集部・入倉功一)
オールナイトニッポン50周年記念公演「続・時をかける少女」は東京グローブ座にて2018年2月7日(水)~2月14日(水)計10公演予定