フィンチャー『スター・ウォーズ』監督しなかったワケ
映画『ドラゴン・タトゥーの女』『ゴーン・ガール』などの鬼才デヴィッド・フィンチャーが、『スター・ウォーズ』の新シリーズで監督のオファーを受けたものの、引き受けなかったワケをEmpireのポッドキャストで語った。
2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で新たな幕開けを飾った『スター・ウォーズ』シリーズ。フィンチャーは、最終的にJ・J・エイブラムスがメガホンを取った同作の監督に打診されていた時期があった。
その件についてフィンチャーは「(プロデューサーのキャスリーン・ケネディと)そのことについて話したことがあるよ、素晴らしい仕事だ」と認め、「一番最悪なのは、1作目の撮影現場でのジョージ・ルーカスの立場だよ。だって、『オルデラン? 一体何なんだよ?』とか、からかわれたりするわけだ」とゼロから全てを築き上げたルーカスの手腕を称える。
「でも、その2つの(3部作の)成功に続くためには、どれほど度胸が必要なのか想像すらできなかった。別次元だからね。まず一つに、ハリソン・フォードやキャリー・フィッシャーをこき使うことに耐えなくてはいけないし、(興行収入)10億ドルだの15億ドルだのという期待に応えなくてはいけない。それはかなりのプレッシャーになる」と説明し、「頭の中をクリアにしなくちゃいけないと思うね。これが本当にやりたいことなのかって。だって、人生の2年間、1日14時間、週7日を捧げることになるわけだから」とフィンチャーにとっても畏縮するオファーだったことを明かした。(編集部・石神恵美子)