太賀、中村蒼&矢本悠馬のドS心に火をつけまくる!
俳優の太賀、中村蒼、矢本悠馬が28日、新宿武蔵野館で行われた映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』の初日舞台あいさつに登壇し、3人の中で一番年下である太賀のイジられぶりを明かすなど、笑いの絶えないトークを繰り広げた。佐津川愛美、廣原暁監督、早見和真(原作者)も出席した。
本作は早見の同名小説を廣原監督が映画化した青春ロードムービー。将来に希望を見出せないまま何となく日々を過ごしていた高校生の又八(太賀)、ジン(中村)、ジャンボ(矢本)が高校生最後のハチャメチャな旅に出る姿を描く。
撮影で印象的だったエピソードでは、太賀が浜辺で砂に埋もれて寝てしまうシーンについて、「動けないし砂浜に海水が混じって実はすごく寒かったです。台本では犬が僕の所に来て顔を舐めて起きる設定だったけど、舐めてくれなくて。顔にバターを塗りたくって、極寒の中、犬のペロペロ待ちでした」と苦労を紹介。一方の中村は旅の終わり感じさせるシーンについて「そのワンカットのために夕日を待って、じっくり時間を費やしているのが贅沢な時間でした」と振り返った。
また、砂浜で太賀、中村、矢本が花火を持って走り回る青春を感じさせる一コマについて、矢本が「監督の意図としてはみんなで楽しそうなイメージでしたけど、僕と蒼君のS心に火がついて、本当に太賀に火傷させようと走って、必死に太賀が逃げていましたね。カットがかかるたびに(太賀が)『マジやめて』って」と回顧。当の太賀も「ほぼ火傷していましたよ。二人が悪魔のようにしか見えなかったです」とチクリと言い返して、笑いを誘った。
これを皮切りに、太賀の愛され・イジられエピソードから、3人の男子校のようなふざけ合いエピソードも展開。そんな3人の撮影中の様子を佐津川は「すごく幸せそうで、いいなってしみじみ思っていました」と女性目線でにんまり話し、「太賀君に振れば何かやってくれて、悠馬ちゃんがいろいろとそれにツッコんでくれて、蒼君に振るとちゃんと面白い事を一言言ってくれる連携プレーでしたね」と3人との楽しげな様子を述懐した。
最後のフォトセッションでも和気あいあいとした空気が伝染し、カメラマンから「元気な感じで」「はっちゃけた感じで」「社会派な感じで」とノリノリでリクエストを入れられると、様々なポーズで応じていた太賀たち。そんな中、中村がボソっと「そんなにすぐ気持ち作れないよ」とツッコむ一コマもあり、そこでも笑いが起きていた。(取材・文:中村好伸)
映画『ポンチョに夜明けの風はらませて』は新宿武蔵野館ほかにて全国公開中