ギレルモ・デル・トロ、監督を1年休業
映画『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』などのギレルモ・デル・トロ監督が、監督業を1年休むと地元メキシコで記者たちに語った。
ギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム』フォトギャラリー
デル・トロ監督は「監督として、1年間の休暇を取るよ。『ミクロの決死圏』のリメイク版を進める予定だったけど、『シェイプ・オブ・ウォーター』をやって休みが必要になったんだ」とコメント。Twitterでも「次の秋には戻るよ」と今回の休業はあくまで期限付きのものだとつづっている。
デル・トロ監督が1年の休みが必要と感じるほどの渾身の一作となった『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018年3月1日日本公開)は、冷戦時代のアメリカを舞台に、政府の極秘研究機関で清掃員として働く口がきけない女性(サリー・ホーキンス)と、そこに運び込まれて残酷な仕打ちを受ける魚人(ダグ・ジョーンズ)の交流を描くダークなおとぎ話。第74回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を受賞し、アカデミー賞でも複数部門でのノミネートが有力視されている。
この秋も、1週間強の間にベネチア映画祭(イタリア)に出席してロサンゼルス(アメリカ)へ戻り、金獅子賞の知らせを受けてベネチアへとんぼ返り、続けて第42回トロント国際映画祭(カナダ)に出席したデル・トロ監督。トロントでは「ここ15年、同じ場所で4日以上過ごす事はほとんどない。マイルがいっぱいたまっているよ(笑)。みんな、行きたい所があるなら僕が連れてってあげる」と多忙な毎日について冗談めかして語っていた。(編集部・市川遥)