松坂桃李のニヤリ…怖っ!『不能犯』原作の宇相吹を再現
松坂桃李がダークヒーローを演じる映画『不能犯』から新たなビジュアルが公開され、原作の世界観を再現した松坂のニヤリ顔がお披露目にされた。松坂は「人生でここまで口角をあげたことはないです(笑)」と今作の役作りについてコメントしている。
本作は「グランドジャンプ」(集英社)で連載中の同名コミック(宮月新原作・神崎裕也漫画)を『貞子vs伽椰子』などの白石晃士監督で実写映画化した作品。松坂は見つめるだけで相手を死に追いやる主人公・宇相吹正にふんしており、宇相吹が唯一殺すことのできない正義感あふれる女刑事・多田友子として沢尻エリカ、多田の部下・百々瀬麻雄として新田真剣佑、元は不良少年だが多田のサポートにより更生して料理人となった川端タケルとして間宮祥太朗が出演している。
宇相吹は、とある電話ボックスに殺人の依頼を残しておくと「願い」を叶えてくれるという、SNSで都市伝説化されている殺し屋。年齢も経歴も不詳で常にスタイリッシュなスーツをまとい、赤く光る目で見つめるだけで人の心を操ることができる。「原作の宇相吹のビジュアルを見た時、松坂桃李さんしか思いつかなかった」と本作の中畠義之プロデューサーは語っているのだが、松坂もその期待に応えて徹底的に役作りに取り組んだ。外見・内面ともに宇相吹になりきり、撮影現場ではカメラが回る瞬間に「宇相吹のスイッチ」が入る松坂の怪演が、日々迫力を増していったという。
『キセキ -あの日のソビト-』『ピース オブ ケイク』といったこれまでの出演映画、現在放送中の朝ドラ「わろてんか」でのイメージとは「全く異なる松坂桃李」が登場する本作。メガホンを取った白石監督は「松坂さんが持っている本来の人の良さが出ると、宇相吹が優しくなりすぎてしまうのでは? とユーモラスなシーンはなくしていきました」とあえて原作の宇相吹がもつ人間味を排除したそう。「実際の松坂さんは本当に好青年で、とても感じのいい俳優さん。宇相吹の持つ邪悪な雰囲気は全くないので(笑)かっこよくてセクシーでそして怖いキャラクターにしてほしいと話しました」と振り返っている。(編集部・海江田宗)
映画『不能犯』は2018年2月1日より全国公開