間宮祥太朗、ファンの反響にホッ…悩みまくった金髪タトゥーのハードな役
俳優の間宮祥太朗が9日、ヒューマントラストシネマ有楽町で行われた映画『全員死刑』特別先行試写会に出席した。本作で間宮は、殺人を繰り返す家族の次男・タカノリを演じ、映画初主演を果たしたが、この日は今までのパブリックイメージとはまったく違うハードな役柄に対して、会場に詰め掛けた熱烈な間宮ファンが「そんな姿の間宮くんも愛せるか」を審議。ほとんどのファンが「愛せる」と支持したことにホッとした顔を見せた間宮だが「5人ぐらい“愛せない”っていう人がいましたね。顔を覚えて帰ろうかな」と発言し、客席を笑わせていた。
本作は、かつて福岡で発生し、被告である家族4人全員に死刑判決が下った強盗殺人死体遺棄事件の死刑囚である次男の獄中手記をベースにした原作「我が一家全員死刑」をモチーフに、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016オフシアター・コンペティション部門でグランプリを受賞した小林勇貴監督が映画化。無謀な計画で1人を殺害した家族が、徐々にエスカレートしていき、殺人家族と化していくさまを描く。
両胸・両腕にタトゥーを施した金髪姿のやくざを演じた間宮は「お話をいただいたとき、受けるべきかどうか、一人で持ち帰って考えたんです」とオファーを受けた当時を振り返ると「実際にあった凄惨な事件ですし、僕にとっても初めての主演と、いろいろな思いがあったのですが、どうしても結論が出せなかった。そんなとき初心に立ち返り、小林監督に話を聞いてみようと思ったんです。そこで作品のことだけではなく、小林監督自身のことや、どんなことを考えて生きているのかとかをお聞きして、信頼できる人だと実感できたので『よろしくお願いします』と言いました」と述懐した。
そこからの間宮には迷いがなかったようで「小林監督は純粋で、映画作りを心から楽しんでいる姿に引っ張られました。映画の撮影ってこんなに楽しいんだって実感できました」と晴れ晴れとした笑顔で語ると、「映画が好きで俳優を始めたのですが、この作品で初主演を飾れたことは誇りに思いますし、小林監督という尊敬できる人と出会えたことも大きかった。ぜひこの映画を多くの人に知ってもらいたいです」と客席に向けてアピールしていた。(磯部正和)
映画『全員死刑』は11月18日より全国公開