中尾暢樹、仲良しのエライザ&監督に嫉妬のまなざし
モデル・女優の池田エライザと俳優の中尾暢樹が11日、都内で行われた映画『一礼して、キス』の初日舞台あいさつに古澤健監督らと出席した。中尾が「古澤監督とエライザちゃんは『ReLIFE リライフ』でも一緒だったので、仲が良くて。逆に、監督に『中尾に話しかけなきゃ』って気を使ってもらったみたいで」と撮影を振り返ると、古澤監督に「中尾くんが嫉妬の目で、こっちを見ていたから」とバラされ照れ笑いを浮かべた。
加賀やっこの人気少女コミックを実写化した本作。高校の弓道部の先輩・岸本杏(池田)に恋をした後輩・三神曜太(中尾)。不器用ながら一途に想いを寄せる曜太に杏も応えようとするが、胴着イケメン男子たちの登場で波乱の予感……。『今日、恋をはじめます』『ReLIFE リライフ』などコミックの実写化作品を手掛けた古澤監督がメガホンを取り、漫画同様にドキドキ感たっぷりの恋愛を描き出した。
池田は「役をいただくと、時に自分にはない選択肢を(役が)選ぶことがあって、クランクインするまで『何でだろう』って悩むこともあったりして」と打ち明ける。「杏は、自分の知らない感情に出会って恋愛と弓道を真っすぐ頑張って、ああいう結果になったんだろうと思う。恋をするといろんな選択肢があるし、わたし自身と杏は全く似ていなくて、わたしならもっと別な方向に行くんだろうけど……。でも皆さん、いい恋してください。今日はそれだけを言いたかった」と観客に向かってニッコリ。
中尾は「少女マンガが原作と言うと、キラキラな王子様を思い浮かべるかもしれませんが、(本作では)今までにないものを立ち上げられた。事件を皆さんが目撃する新しい感覚の作品」と完成に自信を見せる。特撮ドラマ「動物戦隊ジュウオウジャー」でも活躍した中尾は本作で弓道にハマったといい、先月、弓道審査で初段に合格するほど。壇上で賞状もお披露目した。
古澤監督は「(本作で)池田エライザという女優のコアな部分に触れられたし、それをカメラにさらけ出してくれて、『ReLIFE リライフ』に増して、自分には大事な一本になった。杏とエライザは、どこかに戸惑いを抱えながら、でもやらなきゃという強い思いのあるところが通じ合っているのかもしれない」と初主演を務め上げた池田をねぎらっていた。
この日は、杏と曜太を取り巻く弓道男子を演じた松尾太陽、鈴木勝大、結木滉星、佐藤友祐も登壇した。(取材/岸田智)
映画『一礼して、キス』は公開中