実写アラジン、ジャスミンのキャラに「広がり」
ディズニーが製作する『アラジン』実写版でヒロインのジャスミン役を務めるナオミ・スコットが The Hollywood Reporter のインタビューで、本作におけるジャスミンの変更点について語っている。
アニメーション映画『アラジン』は「千夜一夜物語」を基に、3つの願いをかなえる魔人ジーニーが宿ったランプを手にする青年アラジンの冒険を描いた作品。主題歌の「ホール・ニュー・ワールド(新しい世界)」は映画史に残る名曲で、第65回アカデミー賞で作曲賞と主題歌賞を獲得。故ロビン・ウィリアムズさんが、陽気なジーニーの声を務めたことでも知られている(日本語吹き替え版のジーニーの声は山寺宏一が担当)。
その実写版の撮影が行われているイギリス・ロンドンで同サイトのインタビューに応じた『パワーレンジャー』(2017)などのスコットは、「この実写化ではすばらしい変更点がたくさんあります」と明かす。オリジナルと比べてジャスミンというキャラクターの幅が広がっているそうで「(ジャスミンは)強い女性で楽しみを求める部分がある一方で、間違えることもあるし感情的になるところもある」そう。「実写版での彼女は1つの要素で構成されていなくて、多次元的な女性なの」と説明し、「だから、この映画では『恋に落ちて結婚する』という1つのゴールに向かうだけじゃなくて、時にはそれと反対の方向に進む彼女を観ることもできる」としている。
また、アニメ版には登場しなかったジャスミンの侍女で友人でもある新キャラクター・ダリア(ナシム・ペドラド)も今作で重要な役割を担っているという。「これまで気づいてなかったんだけどアニメでは、ジャスミンが唯一の女性キャラだったの! おかしいと思わない?」と話すスコットは、「幼なじみのジャスミンとダリアは親友同士なんです。観客には2人の関係を見て『あっ私も女友達と一緒だとこんな感じ』とか『私も同じ立場だったらこうするかも』って思ってほしい。そういう要素はアニメーションの方に足りなかった部分だと思う」と語っている。
『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督がメガホンを取る本作の全米公開は2019年5月24日を予定している。魔人ジーニーをウィル・スミスが演じ、主人公アラジンにはテレビドラマなどを中心に活動していたものの、これまでほぼ無名だった俳優ミーナ・マスードが抜てきされている。(編集部・海江田宗)