間宮祥太朗、一生添い遂げたい!『全員死刑』監督とケーキの食べさせあいっこ
俳優の間宮祥太朗が18日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画『全員死刑』初日舞台あいさつに出席し、『孤高の遠吠』などで知られる気鋭の新人・小林勇貴監督とケーキを食べさせ合い、相思相愛ぶりを見せつけた。この日は毎熊克哉、六平直政、入絵加奈子、清水葉月らも登壇した。
本作は、間宮にとって映画初主演作(7月に『劇場版 お前はまだグンマを知らない』が公開されたが、撮影は本作が先)。映画を見終わったばかりの観客の前に立った間宮は「公開が待ち遠しかったです。人生で初の主演映画。感慨深いものがありました」と晴れやかな顔を見せる。
続けて六平に「狂気の新人監督!」と紹介された小林監督は「はい、狂気の新人監督です! 俺たちの映画、絶対面白かったと思います。知っています!」と雄たけびを上げるも、六平から「こう見えても厳しくてね。いい監督なんですよ」と裏側を明かされると、照れくさそうな表情に。間宮がそんな監督の姿に「いきなりケンカをふっかけたら褒められたもんだから、どういう顔をしていいのかわからないというね」とちゃちゃを入れるなど、アットホームな雰囲気が伝わってくる。
本物の不良をキャストとして起用した『孤高の遠吠』の小林監督にとって商業監督デビュー作となる本作は、2004年に親子4名が起こした福岡県大牟田市での4人殺害事件を描き出す。間宮にとってもハードな役柄となったが「お話をいただいた時は迷いました。実際の事件を基にしていますし、いろいろ調べてもこれは一人では決められないと思って。それで小林監督にお会いしたんです。初めて会ったんですが、小林監督となら、すごいものが作り上げられるという信頼と期待のようなものが生まれました」と全幅の信頼を寄せているよう。
さらに「監督は映画を心から愛していますし、この映画のみならず一生添い遂げたい」とラブコールを送る間宮。その言葉に満面の笑みの小林監督は「すごくうれしいです。ずっと一緒に撮りたいと言ってくれて。責任を取ってほしいです」とまんざらでもない様子。六平も「この監督はすごい才能を持っているから。俺も深作(欣二)さんや伊丹(十三)さんの現場にいたことがあるけど、彼はほっといても大監督になるから。また呼んでよ。また狂ってやるから」と小林監督へのラブコールが続々と寄せられた。
そんな小林監督の商業作デビュー、そして間宮の映画初主演をお祝いし、ステージには入れ墨も入った“全員死ケーキ”が登場。それを見た小林監督は、キャラを忘れて「かわいい!」と大はしゃぎ。そして「一生俺の映画に出てくれよ、愛してる!」という言葉とともに、間宮の口にケーキをアーンと持っていき、間宮はうれしそうにそれを頬張った。
続いて間宮から小林監督にケーキを食べさせることに。しかしケーキの量を愛の深さに見立てた小林監督は、間宮が食べやすいようにとすくった一口サイズの量のケーキを見るや「もっとケーキをちょうだい! 愛してる!」と絶叫し、会場は大爆笑。そんなラブコールを一身に受けた間宮は、小林監督に向かって「これからもたくさん面白い作品一緒にたくさん作りましょう。そして一生添い遂げましょう。映画で一緒に生きていきましょう!」とコメント。そしてスプーンですくわれた大盛りのケーキにむしゃぶりつく小林監督。そんな二人の幸せそうな姿に、会場には祝福の拍手が鳴り響いた。(取材・文:壬生智裕)
映画『全員死刑』は公開中