活躍続く川栄李奈、次の目標「お化け役」
女優の川栄李奈が21日、都内で行われた映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』公開記念舞台あいさつに登壇。来年は初主演映画『恋のしずく』が公開されるなど、アイドルグループAKB48を卒業してから役者としての活躍が続く川栄は、ホラー映画が大好きということもあり、今後の目標として「お化け役をやりたい」とコメント。一緒に登壇したピエール瀧からは「人をたぶらかすのが癖になってきたんじゃない?」と茶化されていた。
本作は『コララインとボタンの魔女 3D』などを手掛けたアニメーションスタジオLAIKAの制作によるストップモーションアニメ。古代の日本を舞台に、魔法の三味線で折り紙を操る片目の少年クボが、闇の魔力を持つ祖父によって命を奪われた父母の仇を討つための旅に出る姿を描いており、物語やキャラクターには日本の伝統や昔話からの影響が色濃く反映されている。
クボを執拗に襲う不気味な敵役・闇の姉妹の声を担当した川栄は「『コララインとボタンの魔女 3D』がすごく好きだったので、話をいただいたときはうれしかったです」と笑顔。声優経験はあまりないため「ひたすら練習した」そうで、オリジナル版の声優ルーニー・マーラの声を聞いて「ゾッとする声」を目指して頑張ったことも打ち明けた。中でも、戦っている時の「あっ」「うっ」などという声が難しくて苦労したようだが、鑑賞後の観客からはその努力を称える盛大な拍手が送られた。
一方、クボと一緒に旅をするクワガタの侍の声を担当したピエールも「LAIKA組に加えていただくのは光栄で、ふたつ返事で引き受けました」とオファー時を回顧。それ故に7割ほどの今日の客入りを残念がり、「もう少しお客さん入った方が良いですよね。もったいないじゃないですか」と訴え、「人に紹介したくなる作品じゃないですか。劇場を出たら『観なくて大丈夫?』という感じで広めていただきたい」とアピールしていた。(取材:錦怜那)
映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は新宿バルト9ほか全国公開中