アメリカ女優殺害事件 チャールズ・マンソン受刑者死去 83歳
アメリカ人女優のシャロン・テートさん殺害事件をはじめ、1960年代末から1970年代初めにかけて複数の殺人を行ったカルト集団「マンソン・ファミリー」を率いたチャールズ・マンソン受刑者が現地時間19日、カルフォルニア州カーン郡の病院で死去したと The Washington Post ほか各メディアが報じた。自然死とされている。83歳だった。
当時、マンソン・ファミリーの名で知られる生活共同体を率いたマンソン受刑者。彼の信奉者たちは、1969年8月に映画監督ロマン・ポランスキーの妻で、当時妊娠中だったテートさんを彼女の自宅に侵入して殺害。そのほか同受刑者のもと、無差別的に連続殺人を行った。
マンソン受刑者には1970年代に死刑判決が下ったが、カルフォルニア州で一時的に死刑制度が廃止されたことで終身刑に減刑され、同州のコーコラン刑務所に服役していた。近年は健康上の問題を抱えていたとされ、1月には芸能ゴシップサイトTMZが、胃腸出血で病院に搬送されたと報道していた。テートさんの姉妹であるデボラさんは、マンソン受刑者の死去について、刑務所から連絡があったと同サイトに語ったという。
マンソン・ファミリーについては、映画『パルプ・フィクション』『ジャンゴ 繋がれざる者』などのクエンティン・タランティーノ監督が、テートさん殺害事件が起きた時代を題材にした新作を準備中と報じられている。(編集部・入倉功一)