岡田将生、無様な体験を再現「小学生10人くらいに囲まれて…」
俳優の岡田将生が21日、都内で行われた映画『伊藤くん A to E』の完成披露試写会に登壇し、小学生たちに絡まれた際の無様な体験を明かした。
作品にちなみ、今年一番イタかった話を尋ねられると、岡田は小学生たちに絡まれたことを告白。休日に車を運転しながら細い道に入ったところ、小学生10人くらいが車を取り囲み「お兄ちゃん知ってる! 出てきて!」と騒ぎ出し、「ちょっと待って。通らせて」とお願いしても「ヤダヤダ。絶対に通らせないよ。名前何だっけ?」と事態は収まらず、「ずっと下を向いていた」という。このエピソードを自分と子供たちで声色を変えながら説明し、ファンの笑いを誘う岡田。最終的には「『岡田将生です』って(小声で)言った」そうで、「すごく無様で恥ずかしかったです。悲しかったです」と肩を落としていた。
本作は、MBS・TBSで放送された同名ドラマの映画版。伊藤(岡田)という男について悩む4人の女たちの切実な恋愛相談を、新作脚本のネタにしようと企む落ち目の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)が、やがて自分自身が伊藤に追い詰められていくさまを描いた恋愛ミステリー。
劇中、容姿端麗だけれど自意識過剰で無神経、関わる女たちの人生を翻弄するモンスター級の痛男・伊藤誠二郎を演じた岡田は、「こういう今までと違う役を望んでいたので、いいタイミングでラッキーと思っていました」とオファー時を回顧。伊藤というキャラクターは「思っていた以上にヤバイ奴」だったそうだが、「こんなにクズでダメでバカでアホな奴とこの夏を過ごせたので、すごい気持ちよかったです」と笑うと、「伊藤くんと出会うことで5人の女性が成長していく話でもあるので、伊藤のクズさが過激なほど(作品は)いい方向に向くと思いました」と振り切って演じられたことを喜んだ。
しかし、撮影中は「テストが終わってカットがかかると、皆さん小さい声で『気持ち悪い……』と言うんですよ。それで心がクッとなった」とダメージを受けていたことも吐露。とはいえ、そんな時は「俺じゃないし、伊藤くんだし……と一生懸命、役を全うしていました」と自分に言い聞かせながら全力を出し切ったことも付け加え、胸を張った。
この日は、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、中村倫也、田中圭、廣木隆一監督も来場し、楽しいトークで会場を盛り上げた。降壇時、男性陣は思い思いのスタイルで女性陣をエスコートし、ファンを熱狂させた。(取材:錦怜那)
映画『伊藤くん A to E』は1月12日より全国公開