エズラ・ミラー「鋼の錬金術師」コスの真相!ちゃんと意味があった!
DCコミックスのヒーローたちが集結する映画『ジャスティス・リーグ』で高速のヒーロー・フラッシュを演じたエズラ・ミラーが、サイボーグ役のレイ・フィッシャーと共に来日。日本のアニメが好きで、今年の夏、アメリカで開催されたオタクの祭典コミコン・インターナショナル(コミコン)のステージでは「鋼の錬金術師」のコスプレで登場して話題を呼んだエズラに、その理由を聞いた。
5年前に別の作品のPRで来日した際には、日本を気に入りすぎて自腹で滞在期間を延長していたエズラ。日本に限らずコミックやフィギュアのファンだといい、コミコンでは例年さまざまなコスプレを披露。今年は「鋼の錬金術師」の主人公エドワード・エルリックのコスチュームを選び、日本でも話題を呼んだ。
「鋼の錬金術師」は「大好きなアニメのひとつ」というエズラだが、同作のコスチュームを選んだ理由は、好きということに加え、『ジャスティス・リーグ』で彼が演じるフラッシュとの共通点を意識したからだという。
原作コミックにおけるフラッシュは、とある実験室の事故で薬品を浴び、超人的なスピードを手にしたヒーロー。いわば化学の産物でもある。「だから、『鋼の錬金術師』のコスチュームには特別な意味があった。なぜなら、化学はもともと錬金術から生まれたものだからさ。根底の部分で『鋼の錬金術師』とフラッシュには共通点があるんだ」。
さらにエズラは、錬金術の始祖が伝説の神人「ヘルメス・トリスメギストス」とされていることにも言及。フラッシュも、ギリシア神話の俊足と知恵の神ヘルメスがひとつのモチーフになっていることから、「そうした面でも、この2つには、共通した原型があるんだ」と語った。
嬉々として役とアニメとの共通点を語るエズラはもちろん、レイも「子供のころからアニメは身近な存在だった。日本の作品も『ドラゴンボールZ』や『THEビッグオー』『進撃の巨人』『遊☆戯☆王』それにポケモン! メジャーな作品しか観ていないけど、僕の人生の一部だったよ」と告白。そんな2人にとって、『ジャスティス・リーグ』のヒーロー役には、童心を刺激されたようで、エズラは「こういうタイプの作品は、演技とは何かを思い出させてくれるよ。子供のころ、想像を働かせてごっこ遊びをしていた感覚さ。今もグリーンバックの前でヒーローを演じているわけだからね。ただ、今はプロとして真剣に仕事をしているから、僕らはプロの子供たちってところかな」と笑みを浮かべた。(編集部・入倉功一)
映画『ジャスティス・リーグ』は11月23日より全国公開