『IT/イット』念願の首位! ゴジラ初の長編アニメ3位
映画週末興行成績
ホラー小説界の頂点に君臨するスティーヴン・キング原作の映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が20日、興行通信社が発表した土日2日間(11月18~19日)の全国映画動員ランキングで念願の1位を獲得した。
普段ホラー映画をあまり観ないような学生グループやカップルにも訴求している本作。公開3週目にして首位奪取を果たしたのは2016年の『ズートピア』以来。同作は3日の金曜日に封切られるや、公開3日間で興行収入2億8,000万円を超える大ヒットスタート。さらに2週目は初週対比122%で推移し、公開3通目となった先週末もその勢いは衰えることなく、初週比105.5%と好調な数字をキープした。19日までの累計動員は87万3,140人で累計興収は11億4,457万7,400円と早くも興収10億円を突破している。
先週初登場1位でスタートを切った『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』は2位にランクダウンしたものの、先週末の成績は動員11万人、興収1億4,200万円を記録。18日、19日には「大ヒット舞台あいさつ」が行われ、全国の劇場でライブビューイングも開催された。
3位には「ゴジラ」シリーズ初の長編アニメーション映画3部作の第1弾『GODZILLA 怪獣惑星』が初登場。都市部、特に東京での興行が強かったようで、動員7万1,165人、興収1億339万4,300円をあげた。客層は男性層が多く、アニメファンのみならず旧来のゴジラファンが足を運んだ。
関ジャニ∞の丸山隆平が映画単独初主演を務める『泥棒役者』は動員6万7,000人、興収8,900万円を記録し、4位にランクインしている。興行通信社調べによる期待度調査によると、20代女性の期待度が全体値を大きく上回っており、丸山のファンの関心が高かったことがうかがいしれる。
2013年以降映画から離れ、テレビ界で活躍していたスティーヴン・ソダーバーグの映画監督復帰作となるクライム・エンターテインメント『ローガン・ラッキー』は9位スタート。動員4万6,161人、興収5,964万600円となった。
公開5週目の『ミックス。』はベストテン圏内をキープ。累計動員99万7,233人、累計興収12億6,740万4,200円と動員100万人も間近だ。そして今週はベストテン圏外となったが、公開4週目の『ブレードランナー 2049』が累計動員70万6,266人、累計興収10億1,286万1,800円で興収10億円を突破した。
今週末は『火花』『ジャスティス・リーグ』『gifted/ギフテッド』『覆面系ノイズ』『永遠のジャンゴ』『映画 かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』『最低。』『光』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2017年11月18~19日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(2)『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』:3週目
2(1)『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』:2週目
3(初)『GODZILLA 怪獣惑星』:1週目
4(初)『泥棒役者』:1週目
5(3)『マイティ・ソー バトルロイヤル』:3週目
6(5)『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』:3週目
7(6)『映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!』:4週目
8(4)『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』:2週目
9(初)『ローガン・ラッキー』:1週目
10(7)『ミックス。』:5週目