『タイタニック』ジャックが死なねばならなかった本当の理由!キャメロン監督が激白
映画『タイタニック』(1997)でジャック(レオナルド・ディカプリオ)が死ななくてはいけなかった理由を、ジェームズ・キャメロン監督が Vanity Fair にずばり語った。
豪華客船タイタニックの海難事故をジャック&ローズ(ケイト・ウィンスレット)のロマンスと共に描き、世界的な大ヒットを記録した本作。ファンが20年にわたって議論し続けてきたのは、二人が海へと放り出されたラスト。ジャックはローズを助けるために自ら犠牲になるが、そもそも彼女が乗っていたドアにはジャックが乗るスペースもあったのではないかという点だ。
なぜローズはジャックのためにスペースを空けなかったのか、との問いにキャメロン監督は「答えはとてもシンプルだよ。なぜなら脚本の147ページに『ジャックは死ぬ』と書かれていたから。彼女を支えるには十分な大きさで、彼を支えるのには不十分だったからだが、もちろんそれは芸術的な理由によるものだ」と回答。
「こんな議論を公開から20年後もしているなんてバカげている。本当に」とかなりうんざりした様子を見せつつも、「だがそれが意味しているのは、この映画が、観客がジャックが死ぬのを見て心引き裂かれるほど、彼をとても愛すべき存在として描けたということ」とある意味満足もしているよう。キャメロン監督は「彼が生き延びていたら、映画のエンディングは無意味なものになっただろう……。これは死と別れについての映画だ。彼は死ななくてはならなかった。こうならなければ、煙突が彼に落ちてきて沈んでいたよ。つまりは芸術なんだ。物事は芸術的な理由で起こる、物理的な理由でなくてね」と続けた。
ちなみに、ローズ役のケイト・ウィンスレットは昨年、米ABCのトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演して「実際、彼(ジャック)もあのドアの上に乗れたと思うのよね」と打ち明けていた。(編集部・市川遥)