『スター・ウォーズ』マーク・ハミル、レイア役キャリーさんを「今も愛してる」
ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが7日、都内で行われた映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』来日会見に出席し、ライアン・ジョンソン監督と共に、昨年12月に急逝し、本作が遺作となってしまった故キャリー・フィッシャーさんを偲んだ。本会見にはカイロ・レン役のアダム・ドライヴァー、ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディも出席した。
本作は、世界的な人気を誇る『スター・ウォーズ』シリーズの新たな3部作の第2章。主人公レイ(デイジー・リドリー)が、伝説のジェダイ騎士ルークと出会ったことによって巻き起こる、光と影の宿命を描く。
1977年の第1作から、フィッシャーさんとは長きに渡って苦楽を共にしてきたハミルは「彼女が19歳の時に出会って以来、劇中では兄妹の役でしたが、実際も、ケンカして仲直りして、本当の兄妹のように付き合ってきた仲でした。彼女の存在は唯一無二で、全世界の人が彼女を愛さずにはいられないような人でした」としみじみ語る。「今でも愛しているし、こうやって出演作品で素晴らしい演技を披露していると、まだ生きているように感じられるんです。遺作と言うとセンチメンタルになってしまいがちですが、『日々を楽しく精一杯生きる』という彼女のモットーに従って作品を観てほしい」と訴えた。
一方のジョンソン監督も「本作での彼女の演技は大変美しい。撮影当時はこの作品が最後になるなんて思ってもいませんでした。彼女を観て育った方には喪失感でいっぱいかもしれませんが、スクリーンに映し出されている彼女の演技を観て、悲しさが少しでも薄れてくれればと思っています」と語っていた。
また、最新技術を駆使した新シリーズの撮影の感想を聞かれたハミルは「とにかく映画作りの過程が以前と比べて大がかりになっていることに驚きました。クリーチャー制作や衣装など全てが分業でスタッフの数も多い。自分の役柄も、映画という大きな作品のピースにすぎないんだと思い知らされました」と打ち明けると、「その中でも一番の衝撃は、また自分に役が回ってきて、仕事をもらえたこと。ジェダイになると年金プランが付いてくるんだと安心しています」と発言し、会場を笑わせた。
また先月には、ルーカスフィルムがジョンソン監督の指揮の下、『スター・ウォーズ』シリーズの全く新しい3部作を製作すると発表したばかり。ケネディはこの件について「彼(ジョンソン監督)とは、信じられないような素晴らしい経験をすることができました。個人的にも、ルーカスフィルムとしても、ディズニーとしても、彼と仕事をしていくことによってすごいものが生まれると思っています。新年早々、ブレインストーミングをして新シリーズのアイデアを出し合っていきたいと思っています」と展望を明かしていた。(磯部正和)
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日より全国公開