南沙良&蒔田彩珠主演!押見修造の青春漫画を映画化
押見修造が実体験をベースに描いた青春漫画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が、ともに15歳になる新進女優、南沙良&蒔田彩珠のダブル主演で映画化されることが決定した。南、蒔田ともに、本作が映画初主演となる。
うまく言葉を話せないことに引け目を感じ、周囲に馴染めない高校一年生の志乃と、音楽好きだが音痴な同級生・加代が、ひょんなことからバンドを組むことに。そこへ同級生の男子・菊地が強引に参加することになり……。メガホンを取るのは、林海象監督や押井守監督の助監督を務め、「ワカコ酒」(2015~)シリーズなどのテレビドラマや乃木坂46のMVも手掛けてきた湯浅弘章。『百円の恋』などで知られる足立紳が脚本を担当する。
志乃にふんするのは、雑誌「nicola」専属モデルとして活躍し、映画『幼な子われらに生まれ』(2017)で浅野忠信演じる主人公の再婚相手の連れ子を好演した南。小学校の頃から押見作品のファンだったと言う南は、プレッシャーを感じる反面「こんなに早く主演をやらせていただけるとは思っていなかったので、とても嬉しかった」と初主演の喜びをコメント。「他の人と違う部分やコンプレックス、劣等感、自分の嫌いなところなど、誰もが持っているような<悩み>や<苦しみ>。志乃と加代、菊地それぞれが、その悩みを乗り越えようとする様子を見た時に感じられるものが必ずあると思う」と作品の魅力をアピールしており、劇中、歌声も披露する。
一方、志乃の友人となる加代に、テレビドラマ「ゴーイング マイ ホーム」(2012・フジテレビ系)や映画『海よりもまだ深く』(2016)など是枝裕和監督作品に多く出演してきた蒔田彩珠。同監督の『三度目の殺人』(2017)では、福山雅治演じる主人公の娘を演じた。本作ではギター演奏にも挑んでいるが、「わたしは普段そんなに感情を表に出さないので、加代が感情的になるシーンは自分の奥底にあるものを表現するようで難しかったです」と自身とかけ離れた役柄に苦戦した様子。しかし、撮影が進むにつれて、「加代の気持ちが変化していくのと同じように、二人の距離感も、自分の気持ちも、どんどん変わっていきました」と手ごたえを明かす。
その他のキャストに、萩原利久、小柳まいか、池田朱那、柿本朱里、中田美優、蒼波純、渡辺哲、山田キヌヲ、奥貫薫が決定している。(編集部・石井百合子)
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は2018年7月より新宿武蔵野館他全国順次公開