劇団EXILE青柳翔、SABU監督からの洗礼に「いじめだと思った」
映画『MR.LONG/ミスター・ロン』の舞台あいさつが16日に都内で行われ、劇団EXILEの青柳翔が登壇し、撮影中はSABU監督にいじられまくっていたことを振り返った。この日は、青柳、SABU監督に加え、子役のバイ・ルンインも出席した。
本作は、第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品されたハートウォーミングバイオレンスムービー。台湾の腕利きの殺し屋・ロン(チャン・チェン)が東京でマフィアから依頼された暗殺に失敗し逃走、北関東のとある田舎町で身を潜める中、ある母子と出会い心を通わせていく様を描く。劇中では青柳はロンと運命が交錯する青年・賢次役、バイは賢次の息子で、ロンと心を通わせていく少年・ジュン役を担当。
青柳が撮影に参加したのは約5日間。青柳は「監督に『“ウォーアイニー”(中国語で「愛している」)と、相手役にずっと言い続けて』と言われていて、監督のいじめだと思ったんですけど……一度長回しでそれをやらされ、恥ずかしかった覚えがあります」とSABU監督からの洗礼を受けたことを明かす。
そして主演のチャンとスムーズにコミュニケーションがとれた一方で、賢次の妻役を務めた女優イレブン・ヤオとは、当初は会話が通じない同士という役どころだったが「少しずつ会話ができるようになったのは良かったと思います」と、海外役者陣との共演の様子を振り返る。しかし、そんな青柳にSABU監督は「スタートをかける前からチュッチュしたりするんですよ……」と横やり。思わず青柳は「ちょっと待った! またそんな適当なことを」とのけぞりながらツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。
SABU監督はそうやって青柳をいじりまくりながらも「すごくピュアだし、型にはまってない感じで、現場で臨機応変にやってくれるので助かる。また何か一緒にできれば」と称賛の言葉を贈った。
また、劇中で賢次とジュンは、生き別れた親子で、実際には対面のシーンがなかったため、青柳はバイとの対面に「パパだよ。スクリーンの中でしか見てないので、(こうして会えて)うれしいです」とその思いを明かしていた。(取材・文:桂伸也)
映画『MR.LONG/ミスター・ロン』は全国公開中