上白石萌音『妖怪ウォッチ』は完全に自然体 コツコツタイプへの思わぬワナも
子供たちに大人気の劇場版第4弾『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』のヒロインで、前作主人公のケータの娘である天野ナツメの声優を担当した上白石萌音。これまでコツコツと役づくりするタイプだったという彼女が、今作で求められたのは“まっさら”な演技だったという。
【画像】去年よりもまたかわいくなってる…サンタ帽姿の上白石萌音
アフレコ前の心境を振り返り、「本当に人気のある作品ですし、今作の主人公の一人ですからプレッシャーも非常に大きかったです」と話す上白石だが、彼女は制作側から「ナツメが妖怪ウォッチ初心者のように、フラットな状態で臨んでください」と言われたのだとか。
「今回は13歳ということでキャラクター的にも快活な子だったので、声の高さや固さを決めていったのですが、ディレクターさんに、本当に自然でやってくださいと言われたんです。その決めた声の質みたいなものは一回全部取っ払ってやってみたんです。そこの潔さとかも試されていたのかな? とも思っています」。
そして「ナツメもケータをお父さんに持ちながら、何にも知らないで育った女の子なので、そういう純真無垢なところはそのままやってくださいと言われて、自然体でやれた感じなんです」と声色を作る段階よりも前に、“妖怪ウォッチ初心者”であることをお願いされたという上白石。だが彼女はもともと、「役づくりは一歩一歩地道に」というタイプ。
「事前に情報を集めて役をつくっていくことも多くて、その人が住んでいるという場所に行ってみたりとか、関連の本を読んでみたりとかが好きなんです」と言う上白石に、この“まっさら”の話が届けられたのは、ちょうど漫画やアニメを見ようとしていたタイミングだったそう。
上白石はその当時を思い返して「危なかったです」と笑うと、「今までの作品もまだ原作を読まなくても大丈夫と言われる段階ですでに読んでいたりすることが多かったので、今回は間に合ったという感じでした(笑)」と話す。だからこそ、今回の演技は「ケータの娘というよりも、妖怪ウォッチを使う一人の女の子」なのだとか。上白石は「観ている子供たちはきっとナツメよりもみんな『妖怪ウォッチ』の先輩なので、初心者がアタフタしている姿に面白みを感じていただければなと思います」ともコメントしていた。(編集部・井本早紀)
『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』は全国公開中