シネマトゥデイが選ぶ2017年映画ベスト20発表!1位は『ドリーム』
映画情報サイト・シネマトゥデイが、2017年の映画ベスト20を発表した。対象は2017年1月1日~12月31日に劇場、放送、ストリーミングなどで日本初公開された全ての映画で、ストーリー、演出、演技、社会性、エンターテインメント性、話題性などあらゆるポイントを考慮に入れたランキングだ。
1位は、人種差別法が存在した時代にNASAの宇宙計画に知られざる貢献をした黒人女性3人を描いた『ドリーム』(セオドア・メルフィ監督)。北米では『ラ・ラ・ランド』の興行収入を上回り、今年のアカデミー賞作品賞ノミネート作で最大のヒットを記録した実話ヒューマンドラマで、ユーモアが光る主要キャスト3人の演技が抜群。ともすれば硬くなりがちな題材を娯楽作として仕上げた点が素晴らしい。
2位にはドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』、3位にはデイミアン・チャゼル監督の『ラ・ラ・ランド』がランクイン。映画ならではの独創的な表現でそれぞれSF映画史、ミュージカル映画史に残る名作をこの時代に生み出した、ヴィルヌーヴ監督とチャゼル監督の功績は大きいといえる。
4位は、沼田まほかるの同名小説を原作に、生理的な嫌悪感と尊い純愛の美しさを見事に表現したサスペンス『彼女がその名を知らない鳥たち』。蒼井優と阿部サダヲら役者として唯一無二のキャラクターのポテンシャルをさらに引き出した。前半に積み重ねられた嫌悪感を終盤にかけてファンタジックな画で相殺する白石和彌監督の演出はバランスがよく、ライトな層も最後まで楽しめる仕上がりで、邦画の底力を感じさせられた。
シネマトゥデイの2017年映画ベスト20は以下の通り。(10位まで抜粋)
1.『ドリーム』
2.『メッセージ』
3.『ラ・ラ・ランド』
4.『彼女がその名を知らない鳥たち』
5.『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
6.『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』
7.『ゲット・アウト』
8.『ベイビー・ドライバー』
9.『ダンケルク』
10.『ムーンライト』