裕木奈江、23年ぶり民放連ドラ出演に「リラックス」
ロサンゼルスに拠点を移していた女優の裕木奈江が、1月9日より放送スタートとなる「FINAL CUT」(カンテレ・フジテレビ系・火曜よる9時)で約23年ぶりに民放連続ドラマに出演した心境を明かした。裕木が演じるのは、亀梨和也演じる主人公・慶介の母親で、とある事件によって自殺に追い込まれる悲劇的な役どころ。1995年に放送された「うちの母ですが…」(テレビ朝日系)以来となる民法連ドラ出演を、「アジア人、特に日本人の自分はハリウッドではマイノリティーですから、英語のセリフの有り無しに関わらず、周囲に誤解されないように必要以上にナイスであろうと力が入ってしまいます。そういった意味では、今回はリラックスして撮影に参加できています」と振り返っている。
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「北の国から’92巣立ち」(1992・フジテレビ系)の吉岡秀隆演じる黒板純の恋人・松田タマコ役で注目を浴び、山田洋次監督作『学校』(1993)などテレビドラマや映画で活躍したのち、現在はロサンゼルスに拠点を移している裕木。クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』(2006)や、デヴィッド・リンチ監督の『インランド・エンパイア』(2006)など名だたる監督の映画でキャリアを磨き、今年はアメリカの人気テレビドラマの新シーズン「ツイン・ピークス The Return」で目の見えない謎の女性にふんし、その強烈な演技が話題になった。
新ドラマ「FINAL CUT」では、園長として働く保育園で女児が殺害される事件が発生した際に、百々瀬塁(藤木直人)が司会を務めるワイドショー番組で犯人扱いされ、自ら命を絶つ女性に。亀梨との共演シーンはないが、慶介が復讐を決意するきっかけとなった12年前のエピソードに登場するという。
裕木は、演じるキャラクターを「一生懸命に育ててくれたお母さんを守れなかった過去の自分を超えたいと、復讐の旅に出る主人公の慶介。恭子はある意味、そんな慶介の清い心を表現するための存在」と紹介。マスコミに追い詰められていく展開に「ずっと攻撃される役ですので厳しい」と言いつつ、「リアルに考えてしまうと恭子のようなことは起こっていけないですし、私もメディア側の人間として行動や発言に気をつけなければと感じます」と真摯なメッセージを述べている。(編集部・石井百合子)