ゴールデン・グローブ賞が真っ黒に!女優たちがセクハラに抗議
現地時間7日、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式が米ビバリーヒルトン・ホテルで行われ、エマ・ストーン、エマ・ワトソン、ナタリー・ポートマン、ニコール・キッドマンら豪華な女優陣がそろって黒のドレスで出席。珍しい真っ黒な授賞式となった。
女優たちのカラフルで華やかなドレスも見どころの一つとなる授賞式だが、この日、彼女たちはセクシャルハラスメントへの抗議、そして連帯の証としてそろって黒のドレスを着用。レッドカーペットでエマ・ワトソンは「わたしたちは連帯の証として黒を着ているの! この運動がさまざまな業界・コミュニティーで広がったことは感動的よ」と興奮気味にコメントした。“セクハラを黙認してきた時代はもう終わりだ”というキャンペーンに賛同したヒュー・ジャックマンら男優たちも、「Time's Up(時間切れ)」という同キャンペーンのスローガンであるピンバッチを着けて出席した。
授賞式が始まると、司会のセス・マイヤーズは「こんばんは。レディース&生き残ったジェントルマン」というあいさつを皮切りに10分強にわたってジョーク交じりにセクハラ問題に言及。「女性に司会を頼もうとしたんですけど、『ハリウッドのホテル(=授賞式会場)に来るんだよ』と言うと皆さんに断られてしまいました」などセクハラで業界を追放された大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの手口をジョークにしたり、「ノミネートされた男性陣にとっては、この3か月ではじめて自分の名前を大声で呼ばれても恐れなくてもいい日になるでしょう」と告発が相次ぎ、肩身の狭い思いをしている男優陣をネタにして見事に笑いを取っていた。(編集部・市川遥)