斎藤工、ヒュー・グラントに悩み相談!
映画『パディントン2』のジャパンプレミアが16日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、来日した“ダブルヒュー”ことヒュー・グラントとヒュー・ボネヴィル、吹き替え声優を務めた斎藤工と三戸なつめが出席。斉藤がグラントにある悩みを相談する一幕があった。
本作はマイケル・ボンドの児童文学を実写映画化した『パディントン』の続編。イギリスで平和に暮らしていたクマのパディントンが、ある絵本をめぐる事件に遭遇する様を描く。この日はレッドカーペットと舞台あいさつが行われ、レッドカーペットではおよそ150人のファンが集まり、ファンサービスに応じた一同。続く舞台あいさつでは、グラントとボネヴィルが客席間の通路を通って入場し、観客を大いに沸かせた。
舞台あいさつでは『ノッティングヒルの恋人』以来約20年ぶりに再共演したグラントとボネヴィルがお互いを称えたほか、本作でパディントンの敵役で落ちぶれた元俳優のブキャナンを演じた演じたグラントは、「脚本を送ってもらった時に監督から『かつて有名な役者だけど今はすっかり落ちぶれて、自己愛にあふれたキャラクターが登場するけど、君にぴったりだと思うんだ』と書かれた手紙が同封されていて正直傷ついたよ」と裏話も披露。とはいえグラント自身、興味を持って演じたそうで、続けて「エンドクレジットの最後まで見てください。ちょっと踊って歌うシーンがあります。この歳になって自分の気持ちを音楽と動きを通して表現したくなったので、ぜひ見てください」とアピールした。
その後、斎藤と三戸も登壇。ブキャナンの吹き替え声優を務めた斎藤は、“ダブルヒュー”の横に立つ事に感激しつつ、「登場シーンからすっと立つのではなくて、少しがに股にされたりと、ヒュー・グラントさん自身を崩して、それを楽しんでお芝居されている事に感銘を受けました」とグラントの演技に感服したことを明かす。また、近年コメディー作品に出演するなどふり幅を広げているグラントへ「僕はその辺をうまくハンドリングできていないので、俳優としてイメージを持たれる事とそれを壊す快感みたいなことは感じられていますか?」と質問。これにグラントは少し考えた後に、「歳を重ねてもう少し劣化すればもっと面白いやりがいのある役が絶対舞い込んでくるよ」とアドバイスを送っていた。
イベントの最後にはパディントンダルマが登場し、グラントとボネヴィルが記念にサイン。後ろ側には2人で「Wヒュー」と日本語を交えたサインを行い、ファンを喜ばせていた。(取材・文:中村好伸)
映画『パディントン2』は1月19日公開