染谷将太、空海ゆかりの寺へ 焚き上げの炎に興奮
俳優の染谷将太が15日、都内の高野山東京別院で行われた主演映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』（2月24日公開）の完成報告＆大ヒット祈願イベントに出席。遍照殿（本殿）で行われた祈願では焚き上げも行われ、「まさかこういう場所でヒット祈願ができると思っていなかったです。焚き上げでヒット祈願なんて思いもしなかった」と高揚していた。イベントにはチェン・カイコー監督と原作者の夢枕獏のほか、楊貴妃役のチャン・ロンロン、阿倍仲麻呂役の阿部寛、仲麻呂の側室・白玲役の松坂慶子、空海の師匠・大師役の火野正平ら日中のスタッフ＆キャストが集結。祈願後の取材では、染谷、阿部、松坂らが口々に長安を再現した壮大なセットへの驚きを明かした。
日中合作映画として『さらば、わが愛／覇王別姫』などの巨匠チェン・カイコー監督が、ベストセラー作家・夢枕獏の小説を映画化した本作。唐の首都・長安の街を舞台に、若き天才僧侶・空海（染谷）と稀代の詩人・白楽天（ホアン・シュアン）が権力者の連続死亡事件を解き明かすべく奔走するさまが描かれる。
染谷はカイコー監督らと緊張の面持ちで本殿に入ると祈願を行い、感無量の表情。祈願後は報道陣の取材に応じ、撮影を述懐した。約5か月間にも及ぶ中国ロケでは東京ドーム8個分というかつてない規模で長安を再現した雄大なセットで撮影を行ったというが、「東京ドーム8個分のセットで、6年前に作られたそうですが、6年前に植えた何万本の木が育っていて、建物もただのセットではない。一軒一軒ちゃんとした住める建築になっていて、その中で映画を作れたことは自分にとって夢のようでした。感動しました」とコメント。
このセットには松坂も驚いたと言い、「セットというより本物の世界遺産の前に立っているのではないかという感じ。池も作ってあって、6年かけて水草が育っていて、鯉も泳いでいるのを見て、すごいなって」と興奮気味。阿部も「すごくスケールがあって、車で移動しなければならなかったんです。これにCGを入れたら逆に惜しいと思うくらいの素晴らしいセットでした」と絶賛。直接の共演はなかったというが、主演の染谷についても「この作品を引っぱってくれていた」とその演技力を褒め、「撮影は楽しかった。できた作品も素晴らしい」と満足げに語っていた。（取材・文：名鹿祥史）