世界が放っておかない!岩田剛典を世界的女優が絶賛 カンヌ受賞監督作に出演へ
第60回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督の最新作『Vision』に、EXILE、三代目J Soul Brothersの岩田剛典、森山未来、夏木マリなどが出演することが明らかになった。
本作は、世界三大映画祭すべてで女優賞を獲得したフランスの名女優ジュリエット・ビノシュと日本が世界に誇る俳優永瀬正敏のダブル主演作品。岩田は、鈴(リン)という青年を演じ、永瀬演じる智と同じ“山守”として山で生きているという役柄。森山は岳(ガク)という猟師を演じ、夏木はアキという老女役で出演。山で生きるアキは、古くから伝わる薬草を作り自然と共存しながら静かに暮らしているという役どころだ。
岩田は本作の出演に、「お話をいただいた時は心から嬉しかったです。国際的な作品に出演できる機会はそうそうあるチャンスではないので、作品の中での自分の役割を果たせるように覚悟して現場に臨みました」と出演に感動した様子。さらに本作で初めて、撮影現場で寝泊まりしたり、民家の一部屋を借りて過ごす経験を得たと言い、「監督の撮影期間中は役者に役柄から離れて貰いたくないという思いもあり撮影期間中はカメラが回っていないときもずっと役柄のまま生活していました」とも。
そんな岩田に対して、河瀬監督は世界的大女優のジュリエットの心をも動かした実力の持ち主だったともアピールする。「ジュリエットが、彼は英語を獲得すべき……そうすれば世界が放っておかないから。と言っていたのが印象的でした」と撮影時のエピソードを明かした河瀬監督。また監督は「これを機に、国内の人気者なだけでなく、世界の映画スターへの道を獲得してゆけばいいよ、と森の中で耳打ちした時、深くうなずいた彼のまなざしの強さは本物でした」とも述べていた。
森山も、「今回ご一緒させてもらえると決まった時には素直にわくわくしました。河瀬監督を中心としたスタッフの結束力の強さ、役者や現場へのケアの細やかさは何かに取り憑かれているようで。とても美しい組だと感じました」と独特の撮影を振り返った。
ほかにも、ジュリエット演じるフランス人エッセイストのアシスタント役の花を務めた美波や森山と同様、猟師の源(ゲン)を演じる田中泯(特別出演)の出演が決定。映画の撮影は、奈良・吉野で昨年9月の撮影開始から、夏パートの前半、秋パートの後半に分けて行われており、12月初旬に全編奈良でのオールロケ撮影は無事クランクアップ。現在公開に向けて編集が進められている。(編集部・梅山富美子)
映画『Vision』は2018年に公開予定