かつてない衝撃!2017年最もトホホな映画とベスト映画が同じ結果に! - 映画秘宝
映画専門誌「映画秘宝」が、2017年に最も面白かったベスト映画と、最もがっかりしたトホホ映画大賞「HIHOはくさいアワード」を、20日発売の2018年3月号で発表し、SF映画の金字塔『ブレードランナー』の正統な続編『ブレードランナー 2049』が、ベスト10 &トホホ10の双方で1位という驚きの結果になった。
ハリソンもビックリ?ベスト&トホホ1位の『ブレードランナー 2049』
映画監督、俳優、作家など、さまざまな業界から集まった、過去最大となる160名超もの映画通が参加した今回のランキング。伝説の作品の続編とあって、『ブレードランナー 2049』に対する投票者の思い入れは特に強かったようで、中にはベスト1、トホホ1の両方に本作を投票する者もいた。
この賛否真っ二つの結果に、「映画秘宝」創刊者で映画評論家の町山智浩は、「みんな『ブレードランナー』に思い入れがあるからこその結果だよね」と分析。自身は「泣いた! 作り手のブレードランナー愛の深さを感じたよ」と熱く絶賛する。またベストとトホホの両部門で同作をベスト1に選出した、映画評論家の品川四郎は、「これを“傑作だ”と言う人/言いたい人は、アンチ派が思わずのけ反るくらいに正面攻撃の正攻法でホメ殺してくれなきゃ困る。それが本当の“ブレラン贔屓”っていうもんでしょう。(中略)内容的には、スナック菓子をたらふく喰って胸焼けしてる感じ。明快な出口をほとんど作らずに詰め込むのはダメだよ」と愛憎入り乱れる選評コメントを残している。
また男女別俳優ランキングでは、ベスト・ガイの1位に『新感染』のマ・ドンソクと『ブレードランナー 2049』のライアン・ゴズリング(同率)が、ベスト・ガールの1位には『アトミック・ブロンド』ほかのシャーリーズ・セロンが選ばれた。そのほか、配信ドラマ・アクション・サントラ・おもちゃなど多彩な部門別ランキングが発表されている。のん、二階堂ふみ、大槻ケンヂ、斎藤工、宇多丸(Rhymester)、桜庭一樹、高橋ヨシキほかバラエティー豊かな投票者たちの選考コメントにも注目だ。(編集部・入倉功一)
映画専門雑誌「映画秘宝」2018年3月号は発売中 洋泉社刊(定価:1,080円)
映画秘宝が選ぶ2017年度映画ベスト10
1位『ブレードランナー 2049』
2位『新感染 ファイナル・エクスプレス』
3位『ベイビー・ドライバー』
4位『キングコング:髑髏島の巨神』
5位『エル ELLE』
6位『LOGAN/ローガン』
7位『メッセージ』
8位『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』
9位『レゴバットマン ザ・ムービー』
10位『ゲット・アウト』
2017年度映画秘宝トホホ10「HIHOはくさいアワード」
1位『ブレードランナー 2049』
2位『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
3位『エイリアン:コヴェナント』
4位『ゴースト・イン・ザ・シェル』
5位『ジャスティス・リーグ』
6位『GODZILLA 怪獣惑星』
7位『ダンケルク』
8位『アトミック・ブロンド』
9位『ラ・ラ・ランド』
10位『グレートウォール』