『ゲド戦記』原作者アーシュラ・K・ル=グウィンさん死去
ジブリ映画『ゲド戦記』の原作者として知られる米作家アーシュラ・K・ル=グウィンさんが現地時間22日、米オレゴン州ポートランドの自宅で死去した。88歳だった。New York Times などが報じている。
死因は明かされていないものの、ここ数か月間にわたり体調不良が続いていたとアーシュラさんのご子息が明かしている。
アーシュラさんはファンタジーやSFの名手であり、1969年出版の「闇の左手」はネビュラ賞とヒューゴ賞をダブル受賞し、SFの傑作として名を刻んでいる。日本では、宮崎駿の実子である宮崎吾朗がアニメ映画化した『ゲド戦記』の原作者としても有名。そもそも、『風の谷のナウシカ』以前に自ら映画化しようとしていた宮崎駿にとって、同原作はバイブルとなっており、自らが手掛けたすべての作品が影響を受けているとも明かしていたほど。(編集部・石神恵美子)