『レディ・プレイヤー1』原作者、日本愛すごすぎ!
1日、「機動戦士ガンダム」や『AKIRA』といった日本のポップカルチャーが多数登場するスティーヴン・スピルバーグ監督作『レディ・プレイヤー1』特別映像解禁セレブレーションイベントが新宿・歌舞伎町の VR ZONE SHINJUKU で行われ、原作者のアーネスト・クライン、プロデューサーのドナルド・デ・ラインが来日。およそ150人のファンの前で日本カルチャーへの深い愛情を見せつけた。
2045年を舞台に、仮想ネットワークシステム「オアシス」の謎を探る高校生の活躍を描いた本作。「機動戦士ガンダム」のRX-78や「ストリート・ファイター」シリーズの春麗(チュン・リー)、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーなどポップカルチャーを代表するキャラクターたちが総出演するSFアドベンチャー作品だ。
会場には150名の熱狂的なファンが集合。ところどころにコスプレイヤーたちの姿もあり、作品への関心の高さがうかがい知れた。そしてこの日は「ソードアート・オンライン」の原作者・川原礫、同作の劇場版を手がけた伊藤智彦監督、ガンダムのプラモデルのボックスアートなど数多くのイラストを手がけてきたイラストレーター・開田裕治、人気コミック「ワンパンマン」の作画を担当する漫画家・村田雄介など、日本を代表するクリエイターたちが特別ゲストとして来場した。そんな彼らと同席したアーネストは「(開田や伊藤らの)イラストも大好きだし、なにより『ソードアート・オンライン』の大ファンなので、ここに立てて本当にしあわせだよ」と夢見心地な表情を見せた。
「ウルトラマン、ウルトラセブン、マグマ大使、宇宙戦艦ヤマト、マクロスも好きだし、ゲームではタイトー、カプコン、任天堂なんかで育ってきたんだ」と熱く語る筋金入りのオタクであるアーネスト。この日は劇中映像やコンセプトアートなどをスクリーンに映し出しながら、映画の内容をプレゼンした。
そのプレゼンでは、春麗、『アイアン・ジャイアント』、デロリアン(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)、『ロボコップ』、ソードフィッシュ(「カウボーイビバップ」)、バットモービル(『バットマン』)、インターセプター(『マッドマックス』)といったキャラクター・乗り物の名前が次々に登場。
さらに画面にRX-78ガンダムが映し出されると、会場のファンからは大歓声が。アーネストは「ガンダムが最後に大きなバトルを繰り広げるんだけど、その相手のキャラクターが何かは言ってはいけないと言われているんだ」と解説。ほかにも『AKIRA』の金田のバイクにはハローキティのステッカーが貼ってあるそうで、「キティもアバターとして登場するよ」とコメント。さらに「この映画には(日本の俳優の)森崎ウィンさんが出演しているんだけど、彼のアバターは日本の俳優の三船敏郎さんなんだ。スピルバーグ監督は三船さんと一緒に仕事をしたことがあって、三船さんとも友だちだったから、彼の家族に許可をもらって使えるようになったんだ」と続けて会場を驚かせた。
原作小説には、東映テレビシリーズ版「スパイダーマン」に登場するロボットのレオパルドンが登場する(今回の映画版に登場するかは不明)。このことについて指摘されたアーネストは「僕がファンになったのは東映版の方なんだ。英語字幕がついていなかったんで何を言っているのか理解できなかったけど、それでも大好きで全部観たよ。日本の『スパイダーマン』の方がクールじゃないかと思ったんだよね」と回顧。アーネストの日本カルチャーへの知識、愛情の深さに会場のファンも驚きの連続だった。(取材・文:壬生智裕)
『レディ・プレイヤー1』は4月20日より全国公開