フェデリコ・フェリーニを捜す少女を描くファンタジー、3月公開
『道』『8 1/2』などで知られるイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニを捜す少女の旅を描くファンタジックな映画『フェリーニに恋して』が、3月17日より東京YEBISU GARDEN CINEMA を皮切りに順次公開されることが決定した。フェリーニが他界した1993年を舞台に、自立しようとする20歳のヒロインの成長が描かれる。
【写真】森川葵&菅田将暉主演!フェリーニの『道』にオマージュを捧げた2015年公開の映画
ヒロインのルーシーは、男の子とキスしたことも、働いたことも、本当の友人を持ったこともない女の子。世間知らずの彼女が、唯一の理解者である母の重い病を知り、自立を決意。うまくいかず途方に暮れていた矢先、「フェリーニ映画祭」と題された劇場でフェリーニの映画に魅せられ、彼と会うためにイタリアへ。真実と虚構が交錯しながら、フェリーニを捜す旅が展開する。
少し風変わりなヒロイン、ルーシーを演じるのは、『ブラック・スワン』(2010)やテレビドラマ「ロスト・ガール」(2010~2015)などのクセニア・ソロ。短編映画で高い評価を受けてきたタロン・レクストンが、本作で長編デビューを果たす。『道』(1954)、『甘い生活』(1959)、『8 1/2』(1963)など数々のフェリーニの名作シーンのオマージュや、ローマ、ヴェネチア、ヴェローナといった風光明媚なイタリアの景色が見ものだ。(編集部・石井百合子)