日本公開中止の衝撃作『マザー!』ブルーレイ&DVD発売へ!4月25日
第74回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映されるや物議を醸したジェニファー・ローレンス主演の映画『マザー!』は、昨年に突如として日本劇場公開が中止されたが、4月25日よりブルーレイ&DVDセットで発売されることが明らかになった。
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督とジェニファーがタッグを組んだ本作。ある郊外の一軒家を舞台に、スランプに陥った詩人の夫を持つ妻が、次から次へとやってくる不審な訪問者と彼らを拒むことなく受け入れる夫に翻弄されていくさまを描いたサイコスリラーだ。ジェニファーと『ノーカントリー』のハビエル・バルデムという、アカデミー賞に輝いたことのある実力派2人が夫婦を演じ、『アポロ 13』のエド・ハリスとミシェル・ファイファーら名優がその脇を固めている。
そんな本作はベネチア国際映画祭で物議を醸したのを皮切りに、アメリカ劇場公開時にも賛否両論を巻き起こす大波乱に。巨匠マーティン・スコセッシが思わず本作を擁護したことも話題になった。「『マザー!』を観た後で、なおさらこの映画に対する早とちりな批評が頭にきたので、私の考えを紹介したいと思うに至った。人々がこの映画をこき下ろしているのは単純に、この映画を簡単に定義したり、解釈したり、あるいは一言で表現できないからだ。ホラーなのか、ダークコメディーなのか、聖書的な寓話なのか、それともモラルや環境が破壊されていることに対する警告なのかって? (この映画は)恐らくそれらすべての要素を少しずつ持ち合わせながら、どのカテゴリーにも属していない」と主張。
「果たしてこの映画を説明する必要があるのか? 観て体験するだけではだめなのか? この映画はとても触覚的で、とても美しく演出され、演じられている。主観のカメラとその対角を映す2台のカメラが常に動きまわり……観客を悪夢へ突き落し続けるようなサウンドデザイン……進むにつれ徐々に不気味さを増していくストーリー」とその素晴らしさについて語り、「これは情熱的な真のフィルムメイカーだけがつくりだせる映画であり、観てから何週間経っても未だに私の中に残っている」と称賛していた。日本で劇場公開が叶わなかった本作がついに上陸を果たす。ブルーレイ&DVDセットには、30分ほどにわたって監督やキャストなど制作陣が製作の舞台裏を語る特典映像なども含まれる。(編集部・石神恵美子)
映画『マザー!』のブルーレイ&DVDセットは4月25日発売(¥3,990+税)
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント