高梨臨、大河初出演！「花子とアン」以来の鈴木亮平に「別人」と驚き

　現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」（NHK）で、鈴木亮平演じる西郷吉之助が、年貢徴収を行う役人の補佐を務めていた時に出会った貧しい農民の娘・ふき。その後、身売りされ、品川宿・磯田屋で給仕として働いているところで、西郷と運命の再会を果たす成長したふき役を務めるのが女優の高梨臨だ。本作が大河ドラマ初出演となる高梨が、作品への意気込みや、連続テレビ小説「花子とアン」以来の共演となった鈴木の印象などを語った。

【写真】深紅のノースリーブドレスがまぶしい高梨臨（昨年のイベントにて撮影）

　女優として10年以上活動している高梨だが、大河ドラマに出演するのは本作が初となる。「お話をいただいた時は、うれしいという気持ちが一番なのですが、朝ドラ同様、とても歴史がある作品なので『ちゃんとやらなければいけない』というプレッシャーもかなりありました」と不安な胸の内を明かしつつも、「時代劇はほとんど経験がなく、すべてがチャレンジなのですが、ベテランの素晴らしい俳優さんとご一緒できるのも、大河ドラマならではだと思うので、いろいろ吸収したいです」と前向きに取り組んでいるという。

　幕末の動乱期を描く歴史物語のなか、高梨ふんする「ふき」は、運命が周知されている人物とは違い、史実に登場しないオリジナルキャラクター。自由度が高い一方で、非常に難しい役柄だと思われるが「政治的な時代の流れにまったく関わっていない女性なので、その場で出会ったお侍さんの空気を感じながら、比較的自由にお芝居をさせていただいています」とアプローチ方法を語る。

　さらに高梨は、ふきを演じていてあることを感じたという。「『花子とアン』で脚本を担当されていた中園ミホさんが書かれているので、ところどころでイメージが反映されているのか（高梨が『花子とアン』で演じた社長令嬢の）醍醐亜矢子っぽいなと。例えば脚本のト書きに『大きな目でウルウル』とか書かれていると、クスッと笑ってしまいました」。

　また『花子とアン』以来の共演となった鈴木については「まず見た目が別人になっていました。本当に亮平くん？　みたいな感じ」とおどけてみせるが「でも中身はまったく変わっておらず、常に共演者に気を使って楽しませてくれる方。今回は座長として、存在感、安心感はさらに増した。本当に西郷さんと話しているようで（鈴木が『花子とアン』で演じた）村岡印刷二代目の面影はまったくなかったです」と絶大なる信頼感があることを明かしていた。

　西郷はふきに対し、自身が救うことができなかったという負い目を持っているだけに「ふきは、明るく前向きに生きていることが西郷さんの希望になるという気持ちで、たくましく生きています。そういった部分をしっかり意識して演じていきたいです」と抱負を語っていた。（磯部正和）