佐藤隆太、連ドラ初出演の把瑠都を絶賛!LGBTテーマの家族ドラマ「弟の夫」
俳優の佐藤隆太と元力士の把瑠都が22日、東京・NHK放送センターで行なわれた、NHK BSプレミアム連続ドラマ「弟の夫」の試写会に出席した。シングルファーザーの男性が、亡くなった弟の夫であるカナダ人男性と暮らす様を描いた本作で主人公を演じた佐藤は、難役を務めた把瑠都の演技を絶賛した。この日は共演の中村ゆりらが出席した。
原作は、漫画家・田亀源五郎の同名コミック。妻(中村)と離婚し、ひとりで娘を育てる主人公・折口弥一(佐藤)のもとに、カナダからマイク・フラナガン(把瑠都)と名乗る男がやって来る。マイクは、弥一の亡くなった双子の弟・涼二と同性婚をしていた相手だった。本作は、LGBTをテーマにした、弥一、娘、マイクの不思議な同居生活を描く一種のホームドラマだ。
芝居の経験はあったものの、連続ドラマの出演は初めてとなった把瑠都。役を引き受けるかどうか「ものすごく悩んだ」というが、その不安をよそに、佐藤は「セリフがなくても、こちらがぐっとくる表情をされる」と把瑠都の芝居を絶賛。中村も把瑠都が「ちゃんこ鍋を作ってくださったんですよ」と明かし、和気あいあいとした現場の雰囲気にも一役買っていたようだ。
ドラマは、原作とは違うラストを迎えるというが、佐藤は「幸せの形はひとつじゃない。LGBTについて自然と考えたくなる」ように仕上がったと話す。把瑠都も「みんな同じ人間。好き嫌いの違いがあるだけなんです」と穏やかに付け加えた。(取材・文:尾針菜穂子)
ドラマ「弟の夫」はBSプレミアムにて3月4日(日)22時から放送(全3回)