カルト映画『ヘザース』ドラマ版、現代らしい個性的なイジワルが集結!
カルト的人気を誇る映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』から約30年、テレビドラマ版として新たに製作された「ヘザース(原題) / Heathers」について、グレイス・ヴィクトリア・コックス、ジェームズ・スカリー、メラニー・フィールド、ブレンダン・スキャネル、ジャスミン・マシューズら主要キャストらが、2月20日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
【写真】なつかしい~!オリジナル版の映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』
本作は、オリジナルの映画版同様、ベロニカ(グレイス)が「ヘザース」という学校でも有名な3人組にこき使われ、ハイスクール生活に嫌気がさしていた時、転校生のJD(ジェームス)に出会うという設定。今回のテレビドラマ版は、現代の高校を反映した内容になっているという。『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!』のレスリー・ヘッドランドが監督を務めた。
ヘザースを率いるヘザー・チャンドラーを演じたメラニーは、「自分で撮影したビデオテープをマネジャーを通して送った1週間後には監督に会っていたの。あのビデオテープを見ただけで、わたしに出演依頼をしてくれたなんて、とても幸運よね」と興奮気味に明かす。すると、すかさず「そんなことは僕たち新人俳優にはありえないことで、メラニーがいかに素晴らしかったかということだよ」とジェームズ。彼が褒めた通り、メラニーの存在感が今作の見どころの一つだ。
ベロニカ役のグレイスはオリジナルの映画版について、「初めて観たのは11歳の時だったの。今作のオーディションが決まってから、再度鑑賞したのだけど、絶対に出演したいと確信したわ。でも、実際にキャスティングされてからは、極力避けていたかもしれないわね。(映画版の)ウィノナ・ライダーはとても象徴的な人物だから、あえて彼女と比較するような落とし穴にはまらないようにしたわ。彼女にとってあの役は完璧で、素晴らしいものだったもの」と語り、ベロニカを自分の役として演じる努力をしたと明かした。
自分の性が男性にも女性にも当てはまらないと考える“ジェンダークィア”のヘザー・デュークを演じたブレンダンは、今作に出演するキャラクターのほとんどが、悪の部分を持ち合わせており、それぞれのキャタクターが興味深く描かれていることついて、「僕は全く弁解しない若いジェンダークィアを演じられて、とても楽しかったよ。(演じることで)再び高校生をやり直してる感じは、とてもクールだったね」と振り返った。
レズビアンの女子高生ヘザー・マクナマラを演じたジャスミンは、「映画版のヘザー・マクナマラは、ヘザースの中ではあまり新鮮味のないキャラクターだったけれど、今作では、なぜ彼女が他の人に対して意地悪になったかを探索することができて、とても楽しかったわ」と明かした。オリジナルと比べ今作は、それぞれのキャラクターをより掘り下げて描いていることにも注目だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)