監督が主演女優との熱愛を公言!ホン・サンスの新作が初夏公開
イザベル・ユぺール主演『3人のアンヌ』、加瀬亮主演『自由が丘で』などの恋愛映画の名手ホン・サンス監督が、『お嬢さん』などで知られる主演女優キム・ミニを主演に迎えた新作『それから』が、初夏より日本公開されることが決定した。サンス監督は本作の第70回カンヌ国際映画祭での記者会見で「キム・ミニは僕の愛する人。僕の心に入って来て、たくさんのインスピレーションをくれる人だ」と新たなミューズに賛辞を贈っている。
2015年『正しい日 間違えた日』で出会い、再びミニと組んだ『夜の浜辺でひとり』の記者会見で、ミニとの関係を「お互いが愛し合う関係」と公表し、韓国のメディアを騒がせたサンス監督。ミニは2016年に『オールド・ボーイ』などの鬼才パク・チャヌク監督による官能ミステリー『お嬢さん』の秀子お嬢様役で体当たりの演技を披露し、『夜の浜辺でひとり』では2017年ベルリン国際映画祭で主演女優賞を受賞。近年大きな飛躍を遂げている注目の女優だ。
そんな2人が組んだ『それから』は、小さな出版社に勤めることになったアルム(キム・ミニ)が、社長とその妻と愛人との間で起こる思わぬ騒動に巻きこまれる物語。本作は、サンス監督が、映画の舞台に使った出版社の主人の、「家に帰りたくないため」早朝4時に事務所に出勤し、深夜すぎまで帰らないという生活に衝撃を受けたことから生まれた。また、重要な小道具として夏目漱石の小説「それから」が登場するが、サンス監督は全作を読破するほどの漱石のファンだという。(編集部・石井百合子)
映画『それから』は、初夏よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開