マーク・ハミルが偽親役!教育ビデオだけで育った青年描く話題作、6月公開!
偽の両親によって作られた教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育った25歳青年の可笑しくてちょっぴりせつないストーリーを描いた映画『Brigsby Bear(原題)』が、『ブリグズビー・ベア』の邦題で6月23日より日本公開されることに決まった。特報と日本限定ビジュアルが公開されたほか、なんと出演者のマーク・ハミルからはコメントが寄せられた。
第33回サンダンス映画祭でUSドラマ・コンペティション部門に出品、その独創的すぎるストーリーで話題をさらった本作は、外気から遮断された小さなシェルターで、両親と3人で暮らしてきた25歳の青年ジェームスが主人公。子どもの頃から毎週ポストに届く教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育ったジェームスはある日、警察に連れ去られ、衝撃の事実を告げられる。「あなたが一緒に住んでいた男女は25年前にあなたを誘拐したのです」。偽の両親によって作られた教育番組「ブリグズビー・ベア」からの知識だけで育った彼の“常識”が、周囲の人間を騒動に巻き込んでいく……。
公開された特報映像では、ジェームスが25年間両親と過ごしてきた閉ざされた空間の一部や、教育番組「ブリグズビー・ベア」の模様、外の世界で出会う仲間たちとの瞬間が切り取られ、これから始まるジェームスの冒険を予感されるものになっている。
監督を務めたのは、人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」で活躍し、最近では『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンの新恋人としても注目を浴びているデイヴ・マッカリー。教育番組だけを見て育ったという難しい役どころの主人公ジェームスを演じたのは、デイヴと同じく「サタデー・ナイト・ライブ」で知られるコメディアンのカイル・ムーニーで、カイルはケヴィン・コステロと脚本も担当した。そして共演者たちには実力派がそろっており、『スター・ウォーズ』シリーズのハミルがジェームスの育ての親テッド役、ドラマ「HOMELAND」でゴールデン・グローブ賞とエミー賞をW受賞したクレア・デインズがカウンセラーのエミリー役に名を連ねている。
公開決定に際して、なんとハミルからコメントも。「この映画に出演したことは、私にとっては予想以上の感動でした。とても希望に溢れ元気づけてくれる映画です。ありのままの自分でいられ、何かを信じることはとても良いことです。この映画は、私たちに人とは違うドラム奏者に合わせて行進してもよいということを教えてくれます。伝統的なドラム奏者と変わらず、違うドラム奏者でも十分に通用するということを」と、本作の伝えるメッセージに心打たれたことを明かした。
また、ティザービジュアルは、イラストレーター・作家など、多彩に活躍するアーティスト、D[di:]が特別に手がけた日本限定のオリジナルイラスト。主人公とその仲間をつなぐキーとなる存在のキャラクター“ブリグズビー・ベア”を D[di:]ならではの繊細かつシニカルなタッチで表現している。(編集部・石神恵美子)
映画『ブリグズビー・ベア』は6月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開