渡邉剣&天野浩成、年の差ボーイズラブ映画のキスシーン裏話
「動物戦隊ジュウオウジャー」の渡邉剣と、「仮面ライダー剣(ブレイド)」の天野浩成という特撮出身俳優による年の差ボーイズラブ(BL)映画『花は咲くか』初日舞台あいさつが24日、乙女の聖地・池袋にある映画館「池袋HUMAXシネマズ」で行われ、劇中で披露されたキスシーンの裏話を振り返った。
日高ショーコ原作の同名コミックを実写化した本作。19歳の美大生・水川蓉一(渡邉)と、広告代理店に勤める37歳・桜井和明(天野)という年の差同性カップルによる純愛を繊細な映像で描き出している。この日の舞台あいさつには「獣電戦隊キョウリュウジャー」の塩野瑛久、「牙狼<GARO>」の水石亜飛夢ら特撮出身の俳優、この春に中学を卒業予定だという新人の小原唯和、そして谷本佳織監督も来場した。
BL作品について思うことを聞かれた登壇者たちだったが、渡邉が「BLを初めて演じてみて、やっぱり性別は関係ないのかと思いました。マンガの原作にはキレイな描写が多くて。いわゆるラブシーンが少なかったので、初心者にも楽しめるかなと思いました」と語る通り、美しく繊細な作品の世界観にすっかりと魅了されている様子の登壇者たち。
劇中には渡邉、天野によるキスシーンがあるが、気を付けた点として「食べ物を合わせるくらいですかね」と笑ってみせた渡邉に対して、「僕は女性とするより楽だった」と返答する天野。渡邉も「僕も初めてのキスシーンでしたが、(相手が)天野さんで良かった。(相手が)女性だと僕がリードしなきゃいけないですけど(天野が演じる)桜井さんにリードしてもらって。こんな楽なことはないですよ」と相思相愛の様子をみせた。
そんなキスシーンの演出について谷本監督は「天野さんには思いっきりいっちゃってくださいと。本能が理性を上回るキスをしてくださいとオーダーをして、天野さんは『僕に任せてください』と言ってくれました」と語り、天野に感謝。一方の渡邉については、「生のリアクションが見たかった。どんなリアクションをするんだろうと思って」と素のやりとりを心がけたことを明かした。
この日は「初めてのこと」というテーマで登壇者たちに質問が投げられたが、天野が「前回の完成披露の時にバレンタインに(プレゼントを)もらったことがないと話していて。控え室で『逆にあげればいいんじゃない? 海外では逆にあげるんだよ』と聞いて。花をあげようと買って家に持って帰ったんですよ。奥さんと子どもの分を。それで渡したらすぐにトイレに持っていかれまして」という妻・雛形あきことのほのぼのエピソードを明かすひと幕もあった。(取材・文:壬生智裕)
映画『花は咲くか』は池袋HUMAXシネマズほかにて公開中