セクハラ問題からの転落…ワインスタイン・カンパニー破産申請へ
米映画会社ワインスタイン・カンパニーの取締役会が現地時間25日、同社の破産申請手続きを進める予定だと発表した。Deadlineなどが報じた。
【画像】セクハラ疑惑で美人妻とも離婚した共同創業者のハーヴェイ・ワインスタイン
マリア・コントレラス-スウィート氏らが率いる投資家グループと身売りについて協議していたものの、まとまらなかったためだという。声明には「われわれの従業員、債権者にとって極めて不幸な結果であることは理解していますが、今残っている会社の価値を最大にするためには、破産申請をする以外に道はないのです」とつづられている。
一方、コントレラス-スウィート氏は翌26日にコメントを発表。ワインスタイン・カンパニーの発表は寝耳に水だったとし、「声明文を読んで驚きました。これまでの交渉に基づいたわたしの理解では、われわれは数日のうちに買収の合意に至るはずでした。残念ながら、もうおしまいのようです」と記されている。
『英国王のスピーチ』『ジャンゴ 繋がれざる者』『世界にひとつのプレイブック』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などの名作を世に送り出してきたワインスタイン・カンパニーは昨年10月、大物プロデューサーで、共同創業者のハーヴェイ・ワインスタインが長年にわたってセクハラと性的暴行を行ってきたと告発されてから、窮地に立たされていた。ハーヴェイ・ワインスタインは同社をクビになり、ハリウッドを追放され、警察の捜査も行われている。(編集部・市川遥)