真木よう子&井上真央ら『焼肉ドラゴン』家族集合!なんと韓国の名優も参戦へ
数々の演劇賞を総なめにした、鄭義信作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」の映画化作品から、真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、大泉洋など豪華キャストが集結した“家族写真”が披露された。また、本作に韓国の名優キム・サンホとイ・ジョンウンが出演していることも明らかに。
映画『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』『血と骨』などの脚本家としても名高い鄭義信が自らの舞台を映画化し、監督デビューを果たす本作。万国博覧会が開催された1970年、高度経済成長期の関西を舞台に、故郷を奪われた在日韓国人一家が時代の波に翻弄されながらも力強く生きる姿を描く人生賛歌だ。
長女・静花役に真木、次女・梨花役に井上、三女・美花役に桜庭と美女三姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男役に大泉と豪華な顔ぶれがそろっている。今回公開された家族の集合写真では、韓国の名優サンホとジョンウンの姿も。サンホは『海にかかる霧』『隻眼の虎』などに出演する名俳優で、本作では美人三姉妹(真木、井上、桜庭)と一人息子(大江晋平)の父親・龍吉を演じている。龍吉は戦争によって故郷と左腕を奪われながらも、「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」が口癖で、常に明るく未来に向かって家族を見守るという役どころ。
一方のジョンウンは、『母なる証明』『哭声/コクソン』『オクジャ/okja』など幅広いジャンルの作品で活躍。パワフルな役柄の印象が強いが、本作でも龍吉の妻として焼肉屋ドラゴンを支え、4人の子供たちのみならず近所で暮らす哲男(大泉)たちの世話も焼く、強く優しい母親・英順役を務めている。2人はそれぞれに日本での撮影を振り返り、「後半に3分ほどのロングテイクシーンがあり、そのワンシーンを6時間にわたって撮影したのですが、終わった瞬間、撮影監督をはじめ、スタッフさんたちとも抱きしめながら喚声を上げていました。あの瞬間は、俳優として最高の瞬間であり、永遠に忘れられない瞬間(サンホ)」「今も私達は、みんなと一緒にいるようです。最後のセリフがこの時間も思い出され、忘れられません(ジョンウン)」と、かけがえのない思い出になったことを語っていた。(編集部・石神恵美子)
映画『焼肉ドラゴン』は初夏、全国公開
<キム・サンホさんコメント>
舞台の「焼肉ドラゴン」が優れた作品ということは以前から聞いていました。 鄭監督についても、作家・演出家としてその名声を知っていたため、キャスティングの提案を受けた時、俳優としてあまりにも幸せで嬉しかったことを覚えています。監督は原作者であり、映画のシナリオも直接書いた方であるため、信頼ができました。 俳優さんたちもみんなベテランで、みんな期待以上に立派な俳優さんでした。通訳を経て対話をしなければならなかったのですが、お互いを信じて尊重しながら作品に取り組みながら良いアンサンブルを作り出すことができ、スタッフさんたちにも感謝しています。 後半に3分ほどのロングテイクシーンがあり、そのワンシーンを6時間にわたって撮影したのですが、終わった瞬間、撮影監督をはじめ、スタッフさんたちとも抱きしめながら喚声を上げていました。あの瞬間は、俳優として最高の瞬間であり、永遠に忘れられない瞬間。 この場を借りてすべての方々にもう一度深い感謝の気持ちを伝えたいです。この映画の中には人間の生と、涙と、感動があります。 必ず見に来てほしい。 感動と面白さを必ず約束します。
<イ・ジョンウンさんコメント>
登場人物一人一人が生きていて存在感があり、物語の面白さもある。素晴らしい作品だと思いました。この映画に参加し、私は「焼肉ドラゴン」のすべてのことを愛することになりました。 飛行機の中から見た風景も、甘くってしょっぱい味の日本料理も、撮影現場の桜も、大阪の熱い在日韓国人たちと彼らの出演も、日本の映画人たちも、現場にいつも用意して頂いた日本のお茶やお菓子も、桜が散っていた雨の日も、撮影終了後にみんなで楽しんでた飲み会の風景も、力を尽くして演じた家族も、自分が演じたお母さんのあの格好、ポグリヘアも、すべてを愛してる。今も私達は、みんなと一緒にいるようです。最後のセリフがこの時間も思い出され、忘れられません。 鄭監督、俳優のみなさん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。わざわざ映画館に足を運んだことを後悔しないと、保証します。