『映画ドラえもん』新シリーズ未到の興収50億円突破に向け、驚異的な大ヒットスタート!
映画週末興行成績
春の風物詩ともいえる国民的アニメシリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の宝島』が、5日に興行通信社から発表された土日2日間(3月3~4日)の全国映画動員ランキングで初登場首位を獲得、新シリーズ最高興行収入を更新する「興収50億円突破」に向けて幸先のいいスタートを切った。また、今週はベストテン作品のうち6本が初登場の新作となり、春興行が本格的にスタートした。
同作の週末成績は動員71万6,629人、興収8億4,314万8,500円という圧倒的な成績。これは最終興収44億3,000万円を記録し、新シリーズ最高興収となった前作『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(動員59万291人、興収6億9,181万3,500円)との興収比121.9%という大幅な上昇率となった。配給元の東宝は「50億円突破は確実」としている。
パソコンとケータイを使った初日アンケートによると、客層の男女比は62.2対37.8となり、男性客の割合が多い。年齢別では、小学1~3年生が30.9%、未就学児が28.7%、小学4~6年生が13%と続いた。複数回答可の鑑賞動機アンケートでは、「ドラえもんが好き」が86.4%とダントツで、続いて「去年の作品が面白かった」26.1%、「星野源の主題歌が好き」19.4%と続いた。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新ヒーローの活躍を描いた『ブラックパンサー』は、356館・631スクリーンで公開され、動員19万9,000人、興収3億1,000万円をあげ2位に初登場。3月1日の初日からの4日間累計では、動員34万3,150人、興収5億332万5,600円に到達した。
実在の事件をクリント・イーストウッド監督が映画化した『15時17分、パリ行き』は全国237スクリーンで公開され、映画ファンを中心に、学生、20~30代男女、主婦、高齢者まで幅広い観客を動員した。週末成績は動員9万1,000人、興収1億2,000万円をあげた。また、3月1日初日から4日間の成績は、動員16万4,155人、興収2億300万8,200円となった。
米アカデミー賞で作品賞をはじめ、4部門を獲得した映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は6位に初登場。週末成績は、動員7万4,950人、興収1億241万5,400円。そして公開日3月1日から4日間の成績は動員13万9,866人、興収1億7,771万4,900円。今回の受賞を受け、さらなる客層の広がりが予想され、腰の強い興行が期待される。また、今週はランク外であるが、『シェイプ~』と同じ20世紀フォックス映画が手がける映画『スリー・ビルボード』は興収3億円を突破するスマッシュヒットを記録しているが、今回の米アカデミー賞で主演女優賞、助演男優賞を獲得したことで、さらなるロングランが期待される。
テレビアニメ化もされた同名コミックの劇場版『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』は7位に初登場。週末成績(2月24日の先行を含む)は、動員6万2,581人、興収8,668万4,808円となった。
また、2週連続で首位を獲得していた『グレイテスト・ショーマン』は3位にランクダウンとなったものの、4日までで動員149万5,470人、興収20億8,095万9,400円となり、興収20億円を突破した。公開2週目となる『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』は累計動員68万9,129人、累計興収8億2,354万6,300円となり、興収10億円突破のラインが見えてきた。
今週末は『北の桜守』『坂道のアポロン』『去年の冬、きみと別れ』『カーラヌカン』『映画しまじろう 「まほうのしまの だいぼうけん」』『メイド・イン・ホンコン/香港製造』『恋するシェフの最強レシピ』『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』『ニッポン国VS泉南石綿村』『ザ・キング』『ゴッド・オブ・ウォー』などが公開予定となっている。
【2018年3月3~4日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(初)『映画ドラえもん のび太の宝島』:1週目
2(初)『ブラックパンサー』:1週目
3(1)『グレイテスト・ショーマン』:3週目
4(2)『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』:2週目
5(初)『15時17分、パリ行き』:1週目
6(初)『シェイプ・オブ・ウォーター』:1週目
7(初)『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』:1週目
8(初)『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』:1週目
9(3)『今夜、ロマンス劇場で』:4週目
10(5)『さよならの朝に約束の花をかざろう』:2週目