新・ゴジラ、どどーん!高さ3メートルの像が日比谷に出現!
映画『シン・ゴジラ』のゴジラをベースにした全長3メートル(台座0.5mを含む)の新たなゴジラ像が日比谷に登場した。全体立体像のゴジラとしては最も巨大なものとなる。22日、新・ゴジラ像除幕式が行われ、女優の沢口靖子、浜辺美波、島谷能成(東宝株式会社・代表取締役社長)、大田圭二(東宝株式会社・取締役映像本部映像事業部長/チーフゴジラオフィサー)が来場した。
第1作の『ゴジラ』(1954)が公開されてから64年。人気シリーズとなり数多くの作品が製作され、第29作目『シン・ゴジラ』で、ついにシリーズ累計観客動員数1億人を突破。さらに、初の長編アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』も公開されるなど、ますます注目を浴びるゴジラ。
そんな中、日比谷シャンテの開業30周年を記念したリニューアルオープンにあたり、日比谷シャンテ前の広場も「日比谷ゴジラスクエア」としてリニューアル。その中心に立つ『シン・ゴジラ』のゴジラをベースにしたゴジラ像は全長3メートル(台座0.5mを含む)を誇り、全体立体像のゴジラとしては最大サイズ。
島谷社長は、昨日降っていた雪が完全に止み、少し晴れ間がのぞく空を見上げ「ゴジラの威力かと思っております」と笑顔。また、東宝のホームタウンである日比谷に新しいゴジラが誕生したことを喜ぶと、船の舳先のような場所に立つその姿は、勝利の女神の「サモトラケのニケ」をイメージしたことを明かし、ギャラリーの期待をあおった。
そして、これまでのゴジラ映画に携わった人々の気持ちを込めようと、台座の中には、先日の第90回米アカデミー賞授賞式の追悼コーナーで取り上げられた、初代ゴジラを演じたスーツアクターの草分け的存在である中島春雄さんのサインが入った第1作の決定稿と、この世に一つしかない絵コンテ集をおさめたことを紹介し、「ゴジラの魂、ここから始まるという思いで作ったゴジラ像です。ぜひ、皆さんに愛していただきたい」と呼びかけ。続けて「日比谷の守り神と同時に、映画の守り神みたいになってくれたらいいな」と願いを込めた。
その後、沢口、浜辺と共に除幕ボタンをオン。鳴き声が響く中、アンベールされ、スモークの中から巨大なゴジラが現れると、沢口は「ゴジラが日比谷に上陸しました。本当に迫力があって今にも動きそう」と目を丸くしながら、「親しみを感じます」とコメント。浜辺は芝居の勉強のためにゴジラ映画を観ていたことを打ち明けつつ、「憧れがあったので、除幕式に関われてとてもうれしいです」とにっこり。大田CGOは「以前あったゴジラ像の台座のプレートには、初代ゴジラ(映画)の山根博士の台詞『このゴジラが最後の一匹とは思えない』という言葉が刻んでありました。そして、新しいゴジラ像のプレートには『シン・ゴジラ』の矢口蘭堂(長谷川博己)の『人類はゴジラと共存していくしかない』という言葉が刻んであります」と伝え、「我々東宝は、これからもゴジラと共存していきます」という力強いメッセージを送った。
ちなみに、これまで街のランドマークとして親しまれていた、1995年に作られたゴジラ像は3月29日にオープンする「TOHOシネマズ日比谷」に移設される。(取材:錦怜那)