『帰郷』監督のドキュメンタリー北米配給会社が決定
映画『シャンプー』『帰郷』『チャンス』などを手掛けた故ハル・アシュビー監督を題材にしたドキュメンタリー映画『ハル(原題) / Hal』の北米配給が、オシロスコープに決定したとDeadlineなどが報じた。
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アシュビー監督は編集者として映画界に入り、『夜の大捜査線』でアカデミー賞編集賞を受賞。監督としてメガホンを取るようになってからは、カルト的人気を誇る『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』、有閑マダム役で出演したリー・グラントがアカデミー賞助演女優賞を受賞した『シャンプー』、ジェーン・フォンダとジョン・ヴォイトがアカデミー賞主演女優/男優賞を獲得した『帰郷』、オリヴァー・ストーンが脚色した『800万の死にざま』などがある。
アシュビー監督は1970年代に頭角を現してきたマーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ブライアン・デ・パルマらと比較すると見落とされがちではあるが、独立系映画の監督として多くのフィルムメイカーに愛されてきた監督。今作ではアーカイブの映像、アシュビー監督のインタビューや手紙などを通して、ハリウッドに対抗しながらも情熱をもってこだわった作品群を作り続けてきた姿に迫っていくようだ。
監督は『バンカー77(原題) / Bunker77』で編集を担当したエイミー・スコットが務め、製作はクリステン・ビービー、ブライアン・モローらが担当した。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)