「ストレンジャー・シングス」に盗作疑惑 クリエイター兄弟訴えられる
Netflixの大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のクリエイターであるダファー兄弟が盗作で訴えられた。
Deadlineなどによると、訴訟を起こしたのは、短編映画『モントーク(原題)/ Montauk』のチャーリー・ケスラー監督。この作品は、2012年のハンプトンズ国際映画祭でデビューをしたもので、その後、ケスラー監督は2014年のトライベッカ映画祭のパーティーで、ダファー兄弟に『モントーク(原題)』のアイデアやストーリーについて話をし、それを盗まれたと主張している。
彼の映画はロングアイランドの町モントークで、男の子が行方不明になるというもの。近くには子供を使って実験をしている軍施設があり、ほかの時空から怪物も出てくる内容で、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の内容に酷似している。
ケスラー監督によると、ダファー兄弟は企画段階で自分たちのドラマを「ザ・モントーク・プロジェクト」と呼んでいたと言い、舞台も現在のインディアナ州ではなくモントークだったと言っている。確かに、Deadlineが2015年に、Netflixが新たなドラマにゴーサインを出したと報じたとき、舞台は1980年のロングアイランド、モントークと書いている。
しかし、それ以前に、どちらの作品も実際にモントークで行われているとうわさされてきた実験を記したプレストン・ニコルズとピーター・ムーンの著書「ザ・モントーク・プロジェクト:エクスペリメンツ・イン・タイム(原題) / The Montauk Project: Experiments in Time」に似ており、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でダスティンを演じているゲイテン・マタラッツォも、この内容を基にしていると昨年Wiredのインタビューで語っている。
ケスラー監督は、コンセプトの使用禁止、このコンセプトに基づいて製作された既存のすべてのものの廃棄と損害賠償、利益損失などの金銭的補償も要求しているという。(澤田理沙)