新垣隆、実は同い年の中山美穂にド緊張
女優の中山美穂と、2014年に「ゴーストライター騒動」で注目を浴びた作曲家の新垣隆が12日、都内で行われた映画『蝶の眠り』の舞台あいさつ付きプレミア試写会に出席。本作で音楽監督を務めた新垣は実は中山と同い年。中山の前で緊張してしどろもどろになりながらも、楽屋で意気投合したことを明かした。
遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる小説家・松村涼子(中山)が、ある日、大学近くの居酒屋で出会った韓国人留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、徐々に惹かれ合っていく日々を描く本作。この日は石橋杏奈、勝村政信、永瀬正敏、チョン・ジェウン監督も登壇。
新垣は本作で初めて劇映画の音楽監督を務めたが「映画であるとか映像に音楽をつけることには若いころから憧れがあったので、このような機会をいただけたのはうれしい」と笑顔。「この映画の編集されたものを見たときに静かに引き込まれていく作品になっていて、自分がぜひやりたいという気持ちに自然となりました」と述べ、「作品の持つ時間の流れ方というものを感じることが一番大事だと思いました。みなさんのやりとり、それを包み込む風景、そういうものと同等である音楽というものを目指した」という。
中山とは偶然にも同い年だったというが、会場がざわめく中、新垣は「みなさま、わたしの方が若いと思っていらっしゃると思いますが……」と笑いを交えてその事実に言及。「デビューされたころからみんなのアイドルでいらっしゃった中山さん。緊張して目を合わすこともできませんが……」と明かすと、中山と新垣でユニットを組むというジョークも持ち上がって場内を沸かせた。
その中山は本作で約5年ぶりの映画主演。「マルグリット・デュラスの作品のようなイメージだと聞いて楽しそうだなって。あと監督からお手紙をいただいたんです。日本語で書かれていて、それに感動してお引き受けしようと思いました」と経緯を説明。監督も中山の韓国での人気に触れ、「韓国で日本映画と言えばまず『Love Letter』でした。韓国では中山さんの人気は絶対的。(キャスティングは)中山さんしか浮かびませんでした」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『蝶の眠り』は5月12日より角川シネマ新宿ほかにて全国公開